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みどり
【その他 官能小説】

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みどり-4

 「でも寝る前は必ずトイレに行くんだよ」
 「お前どうしてもお漏らしはしたくない訳か」
 「そんなことないけど」
 「そんなことない?」
 「どうしてもって言うんならやってもいい」
 「それなら、どうしてもって言うぞ」
 「うん」
 「ということなら下着を買わないといけないな」
 「どうして?」
 「だから言っただろ。下着を穿いたままするから面白いんだ」
 「あれじゃ駄目かしら」
 「あれ? あれは濡れてるじゃないか。今洗ったばかりだろ」
 「だって、どうせお漏らしすれば濡れるんだから」
 「馬鹿。分かってないな、お前は。まあいい。お前金持ってる?」
 「少しなら持ってるけど」
 「いくら持ってる?」
 「1万円しか無い」
 「そんだけあれば十分だ。買い物に行こう」
 「何買うの?」
 「俺の好きなナイロン・パンティ買うの」
 「陽ちゃんの?」
 「俺じゃない。お前が穿くの」
 「私の?」
 「そう。俺が喜びそうなパンツ穿けよ」
 「うん」
 「もう木綿のパンツなんて卒業しろ。これからはいっつもナイロンのパンツ穿くんだ。分かったか」
 「うん、分かった」
 「ところでな、お前血が出たけど、まさか処女じゃないよな」
 「処女だよ」
 「何? それじゃ何であそこの毛剃ってんだよ。まさかあれ、生まれつきなんじゃないだろ?」
 「うん。剃ってるの」
 「何で? 男に剃られたんじゃなくて自分で剃ったのか? 何かそういう趣味なのか」
 「違う。しょうがないの、夜尿症だから」
 「夜尿症とあそこの毛とどういう関係があんだよ」
 「オムツして寝るでしょ? だから」
 「毛があるとオムツ出来ないのか」
 「そうじゃないけど、毛があると匂いが染みついて取れないの」
 「おしっこの?」
 「うん」
 「おしっこの匂いなんかあるか? 酒でも飲まなきゃおしっこなんてそんなに匂わないんじゃないの?」
 「オムツの中におしっこすると凄く臭いの」
 「へー、そんなもんなのか」
 「うん」
 「お前のおしっこだけ特別臭いんじゃないの?」
 「違う。おしっこってオムツの中で時間が経つと凄く臭くなる。陽ちゃんもあれを知ったら私のこと嫌いになると思う」
 「はーん。うんこより臭い?」
 「さあ、どうだろう。全然違う匂いだから比較できない」
 「俺ってな、浣腸も好きなんだよ」
 「浣腸?」
 「ああ。だから少々臭くてもそんなことどうでもいい」
 「浣腸が好きってどういう意味?」
 「お前に浣腸してうんこさせることが好きなの」
 「私に? どうして? 便秘だから?」
 「便秘なの?」
 「うん」
 「だから浣腸してやりたいんだ」
 「え?」
 「嘘だ。便秘だろうとなかろうと浣腸してお前がうんこ垂れる所見たいだけだ」
 「どうして?」
 「何が?」
 「どうしてそんなもの見たいの?」
 「見たいから見たいんだ」
 「何でそんなとこ見たいの?」
 「変態だから」
 「陽ちゃんって変態だったの?」
 「そうだ」
 「本当?」
 「本当だ」
 「私に浣腸するの?」
 「いつかな。お前がどうしても厭だったらいいけど」
 「どうしても厭だって言ったら別れるの?」
 「お前って何でそんなことばっかり言うの? 別れるのは嫌いになった時に別れるんだよ。俺の言うこときかなけりゃ別れるなんて言ってないだろ」
 「でも言うこときかなけりゃ嫌いになるんじゃないの?」
 「まあ、言うこと聞かないから好きになるってことは無いだろうけど、だから嫌いになるってこともないだろ」
 「でも好きにならないってことは嫌いになるってことなんじゃないの?」
 「いいんだ、気にするな。お漏らししたり浣腸されたりなんて厭なんだろ?」
 「うん、厭だけど」
 「だから無理にとは言わない。厭だけど俺の為なら我慢するっていう気になるまで気長に待ってるから」
 「ずっとその気にならなかったら?」
 「大丈夫。俺と付き合ってればいつかその気になる」
 「なる?」
 「ああ、なる」


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