みどり-2
「私寝ないで頑張ってたんだけど、昨日あんなに激しくセックスしたから疲れちゃって、気が付いたら寝ちゃったの」
「寝ないで頑張ったって何を?」
「だから寝るとおねしょしちゃうから、寝ないでいようと思って頑張ってたんだけど」
「寝るとおねしょすんの?」
「うん、起きてればしないの」
「馬鹿、当たり前だろ。起きててするのはお漏らしってんだ。おねしょっていうのは寝小便のことだろ。寝てて小便するから寝小便って言うんだ」
「うん」
「お前寝ると必ず寝小便すんの?」
「必ずじゃない」
「偶に?」
「偶にでもない」
「それじゃ希に?」
「ううん、しょっちゅう」
「何? 1週間に何回くらい」
「6回くらい」
「そういうのは必ずって言うんだよ、馬鹿。1週間に1回は神様だって休むんだ」
「陽ちゃん、私のこと嫌いになった?」
「嫌いにはならないけど、そんなことが分かってたら初めっから言えよ」
「初めから言えば嫌われる」
「何で? そんなの関係無いだろ、おしっこくらい。寝うんこするっていうんだったらちょっとは考えるけど」
「おねしょしても気にしないの?」
「だからおねしょするならそれなりの手当すればいいんだから、最初からそう言えばいいんだ」
「手当って?」
「ビニール敷いとくとかオムツするとか」
「オムツなんかして厭にならない?」
「だって1週間に6回おねしょするんだろ。厭でも好きでもオムツしなきゃどうしようもないじゃないか」
「陽ちゃんがオムツして厭でなければいいんだけど」
「何で俺がオムツしなきゃいけないんだよ。寝小便すんのはお前だろ? お前がオムツして寝るんだよ」
「それはそうだけど、それで厭にならない?」
「ん? 俺にオムツしてくれっていう意味か?」
「ううん、自分で出来る」
「そんなら別に・・・いや、待てよ。俺がしてやる」
「オムツを?」
「ああ」
「陽ちゃんがオムツしてくれるの?」
「そうだ。親切だろ」
「うん。でも自分で出来るよ」
「それはそうだろうけど、お前お漏らしって知ってる?」
「うん」
「それはしないの?」
「お漏らしって起きてる時におしっこ漏らすことでしょ? 起きてる時はしたことない」
「そうか。ちょっとずれてんだな」
「何が?」
「俺は女のお漏らしって嫌いじゃないんだ。って言うより好きなんだ」
「好きって?」
「好きとか嫌いとか意味が分かんないの?」
「ううん、分かるけど。分かるけどお漏らしが好きってどういう意味?」
「分かんないかな。外歩きながらおしっこさせたりすんだよ」
「私がするの?」
「そう。俺がしたら只の立ち小便じゃないか。面白くも何ともない」
「どうして?」
「何が?」
「何でお漏らしさせるのが好きなの?」
「つまりそういうのが好きだから」
「歩きながらって、どうやって?」
「歩きながらおしっこするって意味が分からない? 歩くって分かる?」
「それは分かるけど」
「おしっこするって意味分かる?」
「パンツ脱いで歩きながらやる訳?」
「ああ、なるほど。違うんだな」
「違うって?」
「パンツ脱いでおしっこしたらお漏らしって言わないんだ。それは単におしっこするっていうだけだ」