投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

七色の夜
【女性向け 官能小説】

七色の夜の最初へ 七色の夜 0 七色の夜 2 七色の夜の最後へ

夏野という上司-1

夏野「今日目が死んでるね、仕事つまらない?」

夏野さんが、私の席に来て挨拶より先にに放った言葉。
私のテーブルに右手を置いて、私の顔を覗き込んだ。

未希「え、と。つまんなくはないですよ!…そんなに変な顔してましたかね…。」

夏野「うん、してた。後でちょっと会議室で話すか。」

夏野さんは笑いながら、後で と言って私の席を後にした。
本当に仕事自体につまらなさは感じてなかったけど、
そんな事で会議室に呼ばれるのか、はたまた他の用事もあるから会議室に呼ばれたのかなあ…。

どっちにしろ、後で夏野さんと二人で話せる時間があるのは少し嬉しい。


夏野達樹(なつのたつき)さんは私の直属の上司。
色んな部署があって異動も多い職場だけど、大体が夏野さんの案件で仕事をしてきた。
他の社員から比べると、夏野さんはとっつきやすくて誰にでも優しい。
怒ると勿論厳しい一面を見せるけど、その後のフォローもしてくれるから憎めない人。

私服の職場と言う事もあって、夏野さんの服は本当にいつもお洒落。
モデルみたいに背も高くて顔も小さい。
つい最近まで同じ部署に彼女がいたって噂だけど、別れて今はフリーらしい。

そんな憧れている夏野さんの連絡先を知っていて、
たまーに連絡する仲というだけで、ちょっとだけ優越感があるのに、
仕事の休憩中に、「元気ないね」なんて連絡が入ってたら少しはドキドキもする。

実際少しだけ体調が悪かったけど、働けない程ではなかった。
それでも、ほんの少しだけ顔を合わせた程度でそんなことまで見抜いてしまう。

「俺の顔見ても笑わないときは、仕事がつまらないか、寂しい時!」
と、自意識過剰だけど 合ってるんだからぐうの音も出ない。


そんな夏野さんからちょっとでも構ってくれたり、様子を伺ってくれたりするのはとても嬉しかった。
気にかけてくれている、というだけで それだけで満足だったのに。


七色の夜の最初へ 七色の夜 0 七色の夜 2 七色の夜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前