文香-20
「お前凄い声出したな」
「だって竜ちゃんがロープ引っ張ってグリグリ動かすんだもん」
「感じただろ」
「感じた。脳天に電気が走った」
「それじゃロープ解いてベッドに移ろうか」
「竜ちゃん出さなかったね」
「だってお前アーアー声出してばっかで、ちっとも吸って無かったじゃないか」
「もう感じちゃって駄目だった」
「でもこの肉の盛り上がりはこのままにしておきたいな。今度縛る時はセックス出来るように股にはロープ通さない方がいいな」
「そうすると、でも感じないよ」
「そうか、困ったな。股間だけ別の短いロープで縛っておくか。そうすれば、それだけ解けばいいんだから」
「そうだね」
「あー、やっぱり跡が付いてるな。体中にロープの跡が付いてる」
「本当だ」
「エロだなあ。これはいいなあ」
「早くやろう」
「うん」
「そうだ。俺が下に寝るからお前その上に座って入れろ」
「いいけど、こう?」
「うん。それでおっぱいユサユサ揺さぶりながら腰動かしてみな」
「あっ、これ感じる」
「うん。俺も感じる。お前の顔とおっぱい見ながらやれるから、これはいい」
「竜ちゃん、愛してる。大好き」
「うん。抱きつくのはいいけど俺に体重預けるなよ。重くて寝れない」
「それじゃ竜ちゃんが私に抱きついて」
「ああ、その方が合理的だな」
「竜ちゃん、結婚しようね」
「ああ」
「明日結婚しようね」
「あ? それはまあ明日ゆっくり話し合おう」
「だって善は急げって言うじゃない」
「諺なんか持ち出さなくてもいいんだよ。眠いから話は明日だ」
「私眠れそうにないよ」
「どうして?」
「何だか幸せで」
「幸せならぐっすり眠れるだろ」
「ワクワクしちゃって」
「それじゃ俺は寝るからお前静かにワクワクしてろ」
「そうする」
「ねえ竜ちゃん、起きた?」
「あんだ?」
「で、どうする?」
「何が?」
「だから結婚」
「誰の結婚?」
「私達の」
「私達って、俺とお前?」
「そう」
「お前なあ、そんなに好いてくれんのは嬉しいんだけど、起き抜けに結婚なんて話すんなよ。まだ頭が眠ってんだから」
「それじゃ取りあえずやってからにする?」
「何を?」
「セックス」
「セックス? お前なあ、起き抜けに・・・そうだな、ほんじゃまあ、やるか」
「うん。そうすると頭がスッキリするでしょ」
「どうかな。セックスすると頭がすっきりすんのかな」
「前に付き合ってた男は毎朝セックスしてから『さー、今日も元気に働くか』って言って出かけたよ」
「お前同棲してたことあんの?」
「2週間で壊れたけど」
「何で?」
「もうお前とセックスするの飽きたって」
「何? そんなこと言われてスゴスゴ帰って来たのか」
「だって、もううちに帰れって言われちゃったから」
「それでお前んちで一緒に生活しようって言うのか」
「うちで生活してれば出てけって言われないでしょ」
「それで飽きたらお前が俺に出てけって言う訳か」