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狂少女
【犯罪 推理小説】

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IQ300-2

捜査本部では、石黒が何度も寺井に電話をかけていた。

『アイツどうしたんだろ?』

寺井は爆発に巻き込まれ気を失っているところを近くの住民が救急車を呼び病院に搬送された。他のアパートの住民は怪我はなく無事だった・・・
しかし町の騒ぎは収まらない、地元の警察も駆けつけアパートを調べていた。
寺井の意識はまだ戻らない・・・

そして捜査本部に木花が現れた。
ポケットからメモリを取り出し石黒に渡した・・・

『5年前の事件の真相がその中に入っている』

石黒はパソコンにメモリを接続し、内容を見た。

『ウソでしょ!?何これ!?アイツら戦争を始める気!?』

高椅警部補もメモリの内容を見て絶句した。

『石黒・・・戦争どころじゃねぇ、第3次を引き起こす気だ・・・』

『木花ちゃん、木乃舞博士の研究資料は何処に隠してあるの?』

木花は少しだけ笑みを見せ、ひとさし指を頭にやり・・・

『石黒さん、そもそも研究資料なんて存在しないの、全て、お父ちゃんの頭の中とアタイの頭の中にある・・・』

『そ、それじゃCIAの極秘計画は?』

『一生実行されない、1つはLOUDが葬った・・・あと1つはアタイのココだけ・・・でもヤツの狙いは研究資料じゃない・・・アタイだよ』

その頃LOUDは必要な武器を揃え、倉庫を後にしようとしていた。

『ねぇLOUD、まずは研究資料を見つけアメリカに戻らないと・・・』

『悪いな、俺はもうCIAの人間じゃない、そもそも俺はそんなモノに興味はない』

『だったら、何故木花を狙ってるの!?』

LOUDは素早くナイフを抜きリサの喉元を突き刺した・・・

『あっ・・・が・・・ラ、LOUD・・・どうして・・・!?』

『俺の個人的な理由だ・・・』

リサは首を押さえたまま、膝まずき、ゆっくり倒れた・・・
リサを見下ろすLOUDは・・・

『お前の母親役なかなかよかった・・・』

そして倒れたリサに背を向け、すすきのというジャングルへ向かった。




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