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狂少女
【犯罪 推理小説】

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「・・・も、もしもし・・・」

『こんばんは、捜査本部の皆さん、ご苦労様でした』

「・・・」

『ん?どうしました?元気がないですね?』

怒りがおさまらない石黒が電話の応対をする・・・

「テメェ‼ふざけんな‼元CIAだかなんだか知らないけど、いつまでも思い通りになると思うなぁ‼」

『随分威勢がいいですね、まぁそれくらいの気持ちでゲームしてくれないと私も楽しめませんからねぇ』

すると電話の応対する者が変わった・・・

「もしもし、LOUDのおじさん久しぶり」

『なっ!?』

「いつもアタイを見てたの知ってたよ」

『ハハハ!コイツは驚いた、警察は木花ちゃんを選んだか?』

「近いうちにアタイがおじさんの相手をしてあげる、じゃねっ」

木花は一方的に電話を切った・・・

『ハハハ!楽しみにしてるよ木花ちゃん、ジックリと愛情込めて殺してあげるよ・・・』

捜査本部では・・・
石黒は木花の元へ駆け寄る

『も、木花ちゃん!?どういうつもり!?アイツと殺り合う気!?』

『うん、そうでもしないとLOUDは確保できないよ?見たでしょ?アイツの強さ・・・』

『木花ちゃんだったら勝てるの!?』

『・・・解らない・・・でも約束する、必ず確保させてあげる』

木花はヌイグルミを抱き捜査本部を静かに出ていった。

『あの子、もしかしたら死ぬ気だぞ・・・』

石黒の先輩、高椅警部補・・・

『高椅さん、だとしたら私達も死ぬ気で・・・』

警察はLOUDに手も足も出せないまま敗北した。
その頃、資料室で寺井はある事件を調べていた・・・
その当時の新聞の一面の見出しには{木乃舞武志博士、失踪!?}

『木花ちゃんの言っていた事が本当なら、何者かの隠ぺい?・・・その時、木花ちゃんの母親は?』

寺井は当時の新聞を手にし、捜査本部へ戻った。

『先輩、この記事を見てください』

石黒は寺井から新聞を受け取り、5年前の木乃舞博士の失踪の記事を読んだ・・・

『・・・木花ちゃんの言っていた事とは全く別の解釈ね』

『はい、それと僕がこの記事に納得してないのが、母親の事が一切書かれてないんですよ』

『そういえば木花ちゃん、母親の事何にも話してない・・・』






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