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狂少女
【犯罪 推理小説】

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名はLOUD -2

すすきのを捜索していた石黒と寺井は通報があった大通り付近にあるコンビニへと向かった。
そこはすでに数人の捜査員と鑑識が来ていた。
テープをくぐり被害者を見下ろす石黒と寺井・・・

『右手にナイフを?誰かと争ったって事?』

男の捜査員が石黒に近づき現場で起こった事を説明すると・・・

『えっ!?突然倒れたって・・・』

鑑識課で石黒の同期の武井聡も石黒の元へ歩みよりながら死体の説明をする

『オイ静香、被害者の喉元に深くボールペンが突き刺さっていた・・・しかもこんな人混みの中で誰1人その状況を見ていないんだからな・・・』

『・・・それでも誰にも気づかれないように一瞬で仕留めたと?』

『・・・あぁプロの仕業だ・・・』

寺井は被害者の顔を見て、石黒に報告する

『先輩、被害者の顔・・・もしかして連続強盗の指名手配されてる川口忠信じゃないですか?』

石黒と武井、他の捜査員も覗き込むように顔を確認した。

『寺井・・・アンタ偉いよ・・・そしたら、犯人は川口がコンビニ強盗するの解って止めたって事?』

石黒は辺りを見渡し・・・

『寺井!この周辺の監視カメラとコンビニの監視カメラをチェックするよ!』

『了解!』

石黒と寺井は犯行が行われた時間に合わせ監視カメラをチェックしていくと・・・

『止めて!・・・そこ拡大できる?』

そこにはコンビニに向かう川口、そして・・・
その映像をスロー再生で確認した石黒と寺井は言葉を失った。

『・・・先輩、子供ですよね?』

『ええ・・・しかも犯行を終えた後・・・あの子カメラ目線で笑ってるような・・・この映像を鑑識の武井に!』

本部に戻った石黒と寺井は鑑識課の武井に監視カメラの映像を手渡した。

『静香・・・こりゃスゲェ・・・スローで見てもこの子の動きはとらえられない、しかもあの人混みの中をしっかり考えながら川口の元へ向かってる感じだ』

武井は映像を拡大し顔をはっきりと解るように処理を行った。

『ほら、この子顔に傷があるな?』

『ええ、ヌイグルミを抱いている・・・女の子ね・・・』

“もしかしてLOUDが言っていたもう1人の犯人って・・・”





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