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狂少女
【犯罪 推理小説】

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名はLOUD -1

道警の連続猟奇殺人特別捜査本部は慌ただしく動いていた。
そこに一本の電話がかかってきた。

『もしもし・・・』

「どうも警察の皆さん、忙しそうで何よりです」

『あなたは?』

「あなた方が追っている犯人の1人ですよ」

『?・・・1人?仲間がいるのか?』

「いいえ、自分は警官しか殺してません」

『全く別の犯人がいるって事か!?』

「はい、そういう事です」

『あなたは、その犯人を知っているのか?』

「勿論、でも教えません同業者ですから」

『何故電話をかけてきた?』

「面白くするためですよ、自分はLOUD」

そして電話が切れた・・・
捜査本部は一気に静まりかえった。
捜査一課の6年目の女性刑事の石黒静香

『犯人はここから2キロ圏内の公衆電話からかけてきてます!』

捜査員全員はLOUD捜索に動いた。そして石黒静香と刑事になって1年目の寺井誠と共にもう1人の容疑者をあたった。

『寺井、LOUDは立川さん達に任せて私たちはもう1人の犯人を捜すよ!』

『はい!』

その頃、あるコンビニで・・・

黒服姿でサングラスをかけ帽子を深く被り右手にはナイフを持った男が早歩きで人混みを避けながらコンビニに近づいていく、そしてその真っ正面から早歩きで人混みを避けながら男に近づいていく1人の少女、ヌイグルミを抱き顔には大きな十文字の傷の持ち主・・・木花・・・
すれ違ったサラリーマンの胸ポケットからボールペンを素早く奪い、ナイフを持った黒服の男と普通にすれ違うように見せかけ、素早くボールペンを男の喉元に突き刺した。男はコンビニの出入り口の目の前でゆっくり倒れた。周囲の人達も騒ぎだし、コンビニ店員も慌てて警察に通報した。

その時すでに木花の姿はなかった・・・


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