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愛しき妹、千代子の危機
【近親相姦 官能小説】

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愛しき妹、千代子の危機-6

6.
 満席の中野サンプラザホールは熱気に包まれていた。
 静枝も席から身を乗り出して、拍手を送っている。

「素晴らしいわ、良和さんありがとう」
 
 演奏が終わり、アンコールの曲が尾を引いて消えると、満場が総立ちになる。
 「一生忘れられない夜になるわ」
 良和を見つめる静枝の目が潤んでいる。
 
 良和は、静枝の手を取って握り締めた。
「素晴らしかったですね、おかあさん」
「おかあさんはよしてよ、私は、良和さんのお母さんじゃありません。情熱のタンゴを聞いた後なのよ、せめて今くらいは良和さんと私は男と女」
「それじゃ静枝さん、これから踊りに行きません?」

「ええ〜っ、私、自信ないなあ」
「踊ったことあるんですかあ?」
「ちょっとね、下手なもんだから誰も踊ってくれなくて、分かるでしょ」
「今日は僕が専属のパートナーだから、そのご心配はありません」

 良和は、行きつけのホールに静枝をエスコートした。
 ここのDJは良和の好みの曲をかけてくれる。
 「好い曲かけるわねえ」
 静枝も気に入ったようだ。
 
 静枝の手を取って、フロアに出る。

「良和さん、お上手じゃない」
「まあ、好きなもんですから」

 静枝は確かに上手とは言えなかった。
 良和は、基本ステップの練習の積りで、静枝をリードした。
 静枝は、リードによく付いてきた。

「静枝さん、お上手じゃないですか、自信が無いなんて、大したもんですよ」
「リードがお上手なのよ」



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