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満里子
【フェチ/マニア 官能小説】

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満里子-6

 「そうじゃない。どうして私が変態だといいことなの?」
 「それはね、僕も変態だからだよ」
 「優ちゃんって変態かしら」
 「そうでも無ければ満里子みたいな派手な女と付き合って家庭を壊したりはしないさ」
 「あら、後悔してるの?」
 「してない」
 「本当?」
 「ああ、当たり前の普通の女性と平凡な一生を過ごすより変態の凄い美人とドキドキするような人生を過ごす方がずっと良い」
 優輝も酔っていたから少し大胆なことを言った。日頃は自分の家庭に触れるようなことは自分の方からは一切言わないのである。
 「よーし。それじゃもう家に帰ったら駄目よ」
 「駄目よって?」
 「だからもう優ちゃんは完全にうちで暮らすのよ。住民票も移動しなさい」
 「え?」
 「自分で言ったでしょ? 平凡な人生より私と過ごすドキドキした人生の方がいいって」
 「あ?」
 「うんとドキドキさせてあげるから。セックスだって熟れて爛れてとろけそうなセックスしてあげる」
 「まあセックスは普通でいいさ」
 「そう? 変態的なのが好きな癖に」
 「そうか?」
 「そうよ。縛った写真この間見ていたじゃない」
 「ああ、あれか。あれは美的だと思わないか」
 「さあ。変態的だとは思う」
 「そうかな。僕は美的だと思って見ていた」
 「いいわよ。美的でも変態的でも。優ちゃんがそうしたいならそうすれば。でももう家には帰ったら駄目よ」
 「でも服とか下着とか、偶には取りに戻らないと」
 「そんなの全部新しく買えばいいでしょ。私のセンスで買いそろえるんだから丁度いい機会だわ。優ちゃんの人生をすっかり塗り替えよう」
 「別に塗り替える必要は無いさ」
 「いえ、そうしたいの。私のしたいようにさせて。優ちゃんも私にはしたいようにしていいから」
 「僕は別に今のままの満里子でいい」
 「そんなこと言っても駄目。優ちゃんは私がしたいようにするの。もう決めたんだから」
 「まあ、そうしたければすればいいさ」
 「そうさせて貰うわ」

 満里子は飲んだ帰りにもう一度トイレに行きたいと言いだした。
 「そんなこと言ってもこんな所にトイレなんか無いよ。うちに帰るまで我慢出来ないのか? あと5分もかからないよ」
 「駄目。もう1秒も我慢出来ない」
 「え?」

 満里子は暗がりにしゃがんでおしっこした。優輝は近くに立っていてやったが、気が気でなかった。暗がりと言ったって都会に真の暗がりなど無い。遠くのネオンの明かりで満里子の白い尻が目立つ。黒い網タイツを穿いているのがせめてもの救いだが、人が見れば遠くからでも何をしているかは分かるだろう。


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