ヤリマン・みなみ-1
大吾は事務所でデスクワークをしていた。11時頃に来客がある。昨日電話で新規で当たって来たのがこるから商談する宮本みなみと言う営業だ。こう行った飛び込みの営業は良くある事だ。適当に話を聞いて断ろうと思っていた。
11時5分前、事務所に美しい女性が訪れた。
「恐れ入ります。私トータルクリエィティブの宮本と申します。神田様はいらっしゃいますでしょうか?」
大吾はその美しさに目を奪われた。サラサラした髪を後ろで束ねキリッとした顔立ちながらもどこか愛嬌のある雰囲気を醸し出すデキる女と言った感じだ。スーツ姿だがスカートは短めだ。エロい雰囲気もしっかり出している。大吾は思わず立ち上がり、自ら宮本を応接室に案内した。そして一度退室して資料を取りにデスクに戻ると、取り敢えずYARIMAN GOを起動した。
(い、いる!ここに!…みなみ?今の子、宮本みなみって言ったよな!!あの女、ヤリマンか!!)
一気にテンションが上がる。適当にあしらうかと思っていたが一転、手厚く迎える事にした。
(あっちは契約したくて仕方ないはずだ。ヤリマンなら契約をちらつかせればすぐヤラせてくれるだろ。取引始めれば暫くヤレそうだし…。よし、話をまとめるぞ!)
大吾は気合が入った。
「どうも、改めまして、神田大吾と申します。」
「宮本みなみと申します。今回は宜しくお願いします。」
挨拶した後、会社案内から事業説明を受けた。だが大吾は目の前のヤリマンについつい目を奪われてしまう。
(キレイだなぁ…。女優みたいだ。オッパイは小さそうだけどな。エロい太モモしてんなぁ…。こいつ、どんなセックスするんだろ…)
そんな事ばかり考えていて話は上の空で聞いていた。時折適当に相槌を打ったりして話を合わせていた。
「私どもの会社はこんな事業をしています。もしよろしければ是非ともお役に立たせていただければと思います。」
「素晴らしいビジョンをお持ちの企業様ですね。是非ともお世話になりたいと存じます。」
と、適当に答える大吾。
「本当ですか!?ありがとうございます!」
「いえ、こちらこそ。上の者に報告して前向きに考えさせていただきます。」
宮本は嬉しそうに笑った。
「今からお時間ございますか?」
不意にそう聞かれた。
「え、ええ。」
「本当ですか?ではランチをご一緒せませんか?色々お話を聞かせていただければと思って。」
美人の誘いを断る訳がない。
「いいですよ。」
「では参りましょうか?」
「はい。」
2人はそのまま会社を出たのであった。