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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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ゆきのスレッドを発見したきっかけは、たった一枚の画像だった。

結婚に伴う引っ越しでゆきの古いPCから出てきたFとのメールの数々、その添付画像の中に「それ」は混ざっていた。
デート中のスナップ写真などたくさんの「表のゆき」の写真に埋もれていた、セックスしているゆき。
瞬間、見てはいけないものを見た気がしてメールを閉じた。心臓が激しく高鳴っている。
開いていたのは一瞬なのにはっきりと目に焼き付いてしまった、正常位で男のペニスを深く挿入されていたゆき。
髪を振り乱しえびぞりになって激しく喘いでいた。片手はシーツを掴み片手は男のほうに、何かを訴えかけるように伸びていた。
激しいセックスは嫌いと言っていたゆきがなぜ?ずいぶん感じて乱れているように見えたがどういうことなのか?
そしてゆきの目にかかっているこのモザイクはいったいなに……?

「もう!変な写真送ってこないで!しかもなんでモザイクかかってるし(怒」
「ごめんごめん……汗 添付する画像間違っちゃった。モザイクなしの送るね」
「送らなくていいから!この前のデートの写真がほしいのに!」
「冗談だよ、本当にごめん。正しい写真添付するね」

二人のやり取りは単にFが間違って添付したことを謝るのみで、肝心のハメ撮り自体は了解済みであることが伺えた。
それもまたセックスには奥手なはずのゆきらしくない話で、とにかくわけのわからない状況に混乱する。
もう一度しっかり確かめたい気持ちもあったが、私のセックスコンプレックスを直撃しわずか数秒で甚大なダメージを与えたその写真を再度見る勇気はなかった。
「あれは単なる見間違い」「感じていたのではなく痛がっていた」「そもそも他の女性の画像が混入していただけ」「メールのやり取りだけではあれがゆきの写真だとは断言できない」などなど自分の都合のいいように強引に解釈し思い込むことで意識から消し去ろうとした。

幸いなことに他にもメールや写真はたくさんあり、それらから伝わってくるゆきとFの仲睦まじい様子もまた十分に刺激的であった。
たとえば、読んでいるこちらが気恥ずかしくなるゆきのメール。
若さなのか、Fへの好意を赤裸々に綴る文面からは今より少し未熟で軽薄だった頃のゆきの姿が浮かび上がってくる。本人にとってはいわゆる「黒歴史」かもしれないが、そのときのゆきにしか書けない瑞々しさに溢れていて微笑ましいし、こんなメールを受け取っていたFが羨ましい。

写真もまたインパクトがある。
どこかの海外リゾートのコテージ、老舗温泉旅館、高級レストラン、BMWの助手席、飛行機のビジネスクラス……。
ゆきの自慢話を裏づける「贅沢でロマンチックなデート」の風景をバックに、美しく着飾った妻がFの隣で微笑んでいる。
清楚でセレブなファッションに身を包んだ姿は「女子アナ」と呼ばれるのも納得である。

そうやって、ゆきとFの濃密な思い出の洪水に嫉妬し身悶えしているうちに、例のモザイク写真のことはいつしか忘れていた……などということはまったくなかった。
当たり前である。妻となる女性の知られざる秘密の過去、局部が無修正の生々しいハメ撮り写真を一度でも目にしてそれを忘れることなどできるはずがない。
かといってあの写真はなんなのかゆきに問いただすことも、もちろんできない。人の古いメールをこっそり覗き見た私が悪かったのだ。
ショックだったし見たことを後悔もしたが、ひとつ救いなのは目の前のゆきが私のことを愛してくれているという確かな事実である。過去はどうあれ今現在の私とゆきは結婚を控え、なんの問題もなかった。
よく考えたらそれで十分なはずだ。そこまで思い至るといくらか気が楽になった。

その後私とゆきは順風満帆な結婚生活を送り、子宝にも恵まれて幸せな家庭を築く。
セックスレスも経験したが、雨降って地固まるがごとく、穏やかに愛し合うスローセックスを「発見」し楽しむことを覚えた。
早漏夫でも長時間挿入を続けることができ、夫婦双方が深い心の充足を得られるスローセックスは、私たちにとってまさに発見だった。
あの写真は記憶の隅でときにフラッシュバックして私を苦しめたが、逆に言えばそれ以上の問題にはならなかった。


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