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亜美
【SM 官能小説】

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亜美-41

 「こういうことは良くやるんですか?」
 「私は露出狂の気味があるから、こういうことは良く考えるの。でも実際やったことは無いの」
 「するとこれが初めてなんですか?」
 「そうよ。田原さんがこういうことを嫌ったから」
 「なるほど」
 「貴方はSM雑誌の編集部で働いているけど、SMの趣味が本当にあるのかしら?」
 「実を言うと実際に自分でやったことはありません」
 「でしょうね。私の経験からすると貴方はサディストとは思えない」
 「不満ですか?」
 「いいえ。こういう格好で一緒に歩けるんなら、私にとってはSMよりも嬉しい」
 「そうですか。でも、やったことは無いけれども、やってみたいという気はあるんですよ。スパンキングとかムチ打ちなんていうのはいやですけど」
 「あら、私はスパンキングやムチ打ちは大好きだけど」
 「そうなんですか」
 「そうすると貴方のやりたいことは何かしら?」
 「例えば浣腸とかローソクですね。それとやっぱり縛ること」
 「いいわね。私は何でも好き」
 「バイブで責めるのはどうですか?」
 「いいわね。あれはSMとは言えないと思うけど」
 「そうなんですか? でも例えば縛って何時間でもバイブで責めたら、それはSMになるんじゃないですか?」
 「そうね。そういうのはまだ経験が無いわ」
 「イヤですか?」
 「いいえ、やってみたいことがあれば、何でもやって頂戴。何でも私は大丈夫だから」
 「有難う。亜美さんもやってみたいことは、何でも試してください。大抵のことなら僕は平気ですから。でも、例えば街中を素っ裸で歩くとかいうのは勘弁してください」
 「素っ裸というのはやったことあるんだけど、あんまり面白くないの」
 「ほう。田原さんとですか?」
 「いいえ。一人で」
 「ほう。それは勇気がありますね。襲われるかもしれないということは考えなかったんですか?」
 「もちろん考えたわ。だからスリルがあったの。でも実際にやってみると全然」
 「全然何ですか?」
 「スリルなんて無い。見る人のリアクションが全然違うの。何か、AVの撮影でもしてるんじゃないかと勘違いするみたいで、裸の私よりも周りをきょろきょろ見て、カメラやスタッフを探しているの。そんなの無いのに」
 「ほう。そんなもんですか。そうかも知れないな」
 「ええ。だから、チェーンでラビアを広げて歩いてみたいと前から考えていたの。だってAVならそんなの撮影できるわけが無いんだから、そうでないことは直ぐ分かるでしょう?」
 「なるほど。でも今はインターネットで何でもやるから、やっぱり撮影だと思うんじゃないでしょうか。女性が一人でそういうことをやりたくてやってるというのは、およそ想像が付かないですから」
 「そうかもしれないわね」
 「まあ、ちょっとブスの女だったら、そういうことをやりそうな気がしないでもないけど」
 「あら、美人はそういうことしないものなの?」
 「そうですね。するかしないかは分からないけれども、およそ想像できないと言う意味です」
 「ネ、こういうことしてる私と一緒に歩いていて、どんな感じがする?」
 「うーん。最初はチンポが縮み上がるほど緊張しましたけど、意外に見えそうで見えないことが分かったから、今は楽しんでます」
 「やっぱり見えたら嫌?」
 「そうですね。性器を見られるのはいいんですけど、広げた性器というのはちょっと僕の好みではないですね」
 「そうすると、広げないで、普通にノーパンのほうがいい?」
 「いえ、透明なポリエチレンというのは、とてもいいアイディアだと思います」
 「それじゃレストランに入ったら、トイレで紐を解いてくるわね」
 「いや、今日は折角亜美さんが前からやってみたいと思っていたことをやってるんですから、そのままでいいですよ」
 「そう?」
 「それより今度、例えば紐だけの水着で海に行くというのはどうですか? あるいは透けて見えるラバーパンツを水着の代わりにするとか」
 「それはいいわね。今度会うとき早速やってみましょう」
 「どっちですか?」
 「どっちって?」
 「紐だけか、透けるラバーか」
 「両方やって見ましょう」
 「それは楽しみだな」
 


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