私の家族1-1
私の家族
私はヤマダ トシオ44歳
妻ミサト31歳
私の父トシゾウ68歳
この3人で父の持ち家に同居している
父の体のことを考えて2年前から今の生活だ
妻のミサトは出来る事なら父とは
別々に暮らしたいと日々私に漏らしている。
やはり日常の生活で窮屈なのだろう
母は5年前に病気で死去し血の繋がった
家族は私のみ…面倒を見る責任がある
そんなある日の日中、私はたまたま
住んでいる家の近くにて仕事だった為
忘れ物を取りに家に帰った
特に帰るとも連絡せずに
いつも通り鍵を開けて家の中へ
何やら声が聞こえる…うめき声?…なんだ?…
声は二階から…私は音を立てないように
そーっと二階へ上がる
そのうめき声は廊下奥の父親の部屋から
忍び足で部屋の前まで行く私…
こんな声が家の中に響き渡ってるのに
妻は何をしているんだ?外出か?
もしかして妻の声か?
色々な感情、妄想を胸に抱え
部屋の前で深呼吸をする私…
静かにドアを開けて、そこからそっと
室内を見る。びっくりしすぎて私の
瞳孔は開き、口が開いて閉じる事を忘れてる。