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変態の罠に嵌った人妻
【熟女/人妻 官能小説】

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父の入院・・・良平視点-2

(ン!?誰だ?)

 私がお茶を買って公園に戻ってくると、母が座って居る横に50前後の男性が座って、何か母に話し掛けて居るようでした。私は会話の内容が気になり、ちょっと遠回りして、母達のベンチの裏側に周り、木々の隙間から近付いて見ました。私は背後に近付いて、二人の会話に聞く耳を立てていると、

「奥さん、じゃあご飯でも食べに行きましょうよ?」

「ですから、息子と一緒何です」

「良いじゃないですか、ちょうど店の近くに宿があるんですよ。奥さんの旦那さんが入院しているっていう病院からも近いし・・・そこの場所も案内出来るし・・・ね?」

 途中から話を聞いた私の推測ですが、どうやら世間話をしている内に、母は父が入院している事や、民宿を探している事を、ついこのおじさんに話したようでした。母は、断りづらそうな曖昧な返事で、

「ハァ・・・でもぉ」

「何なら・・・俺の家に来る!?俺一人暮らしだし」

 おじさんの申し出に、さすがに母も驚いたようで、慌てて首を振り、

「そ、それは困ります!」

「でも、二週間も民宿利用したら・・・お金結構掛かるでしょう?」

「そ、それはそうですけど、それぐらいなら何とか・・・」

「じゃあ、民宿だけでも案内するから、一緒に行こう!」

 おじさんは、半ば強引に母の右手を掴んだ所で、私は急いで、横側から木々を抜け出し、慌てて戻った振りをして、母達の前に現われると、私の顔を見た母はホッと安堵した表情を浮かべ、おじさんは微妙な表情でした。間近に近付いて見れば、おじさんは頭頂部が禿げているものの、周囲の髪は伸ばしていて、まるで河童なような印象が浮かび、思わず笑いを堪えながら、

「遅くなってゴメン、レジが混んでてさぁ・・・この人は?」

 私は、母が何て言うかなぁと思って居ると、意外にもおじさんが話しだし、

「いやぁ、君のお母さんが好みで、つい声を掛けちゃってねぇ。聞けば、旦那さんがこっちで事故にあって入院してるそうだね?」

「エッ!?エエ・・・」

 おじさんは悪びれもせず、息子の私の前で母が好みなどと口走り、私は思わず呆気に取られ、母も思わずおじさんの顔を見ていました。おじさんは更に、

「じゃあ、案内するから行きましょう。息子さんも一緒に」

(そんなの当たり前だろう)

 私は内心ムッとしましたが、おじさんは意に介さず明るい表情で私達を見ながら、

「そう言えば、まだ名前言って無かったなぁ・・・棒田って言います。奥さん、よろしく」

「アッ、私達は・・・村瀬って言います」

 おじさんが棒田さんと名乗った事で、母も私達の名前を棒田さんに教えました。私は内心、棒田さんを調子のいい奴と思い、あまり良い印象はありませんでしたが、好意から教えてくれているかも知れず、まあ私も一緒なら大丈夫だろうと、狼狽する母と共に、棒田さんの後を付いて行きました。流石に地元という事もあり、棒田さんはガイドのようにこの辺りの事を教えてくれました。

「この辺は、何と言っても金沢城と兼六園だよなぁ・・・」

 棒田さんの説明を聞き、私達も、駅から病院に行くまで利用したタクシーの運転手さんに、時間があったら、金沢城と兼六園は見た方が良いですよと、薦められたのを思い出しました。

「でも、さすがに観光名所だけあって、あの辺のホテルとか旅館は、一泊一万以上な所が多くてねぇ・・・まあちょっと離れた所なら、旅館でも良いところあるよ」

 棒田さんはそう言うと、明治からやっている老舗の旅館の前まで私達を案内してくれました。旅館と言うよりは、民宿のような佇まいでした。棒田さんは母に話し掛け、

「奥さん、一応聞いておくけど、旅館とか民宿って、一人で泊るには結構広いよ?」

「そう何でしょうねぇ・・・私、勤め先の旅行で行ったぐらいだから、そういうのに疎くて・・・」

「エッ!?旦那さんと旅行とかしないの?新婚旅行ぐらい行ったんでしょう?」

「エエ、熱海に・・・」

「ほほう、その夜は燃えたんでしょうなぁ?」

「し、知りません!」

 母が新婚旅行で熱海に行ったと知らせると、棒田さんはニヤニヤしながら母をからかい、ニヤニヤしながら私を見た。新婚旅行での子作りの成果が、私じゃないのかとでも言うように、母は顔を赤くしながら、棒田さんから思わず顔を背けました。棒田さんはニヤニヤしたまま、

「冗談、冗談、奥さん、何なら知り合いの家があるけど・・・行ってみる?」

「エッ!?お知り合いの家ですか?」

「そう、まあ物置代わりに使ってるだけだけど、部屋は空いてるし、下宿みたいなもんだと思って貰えればいいかなぁ?」

「成る程・・・でも、ちょっと怖いかも!?」

 母は、一人で泊る事への不安を打ち明けると、棒田さんは母を安心させるように、

「大丈夫、ちゃんと部屋には鍵も付いていますし、中から鍵を閉めれば安心ですよ」

「そうですか・・・それなら安心ですね?」

「じゃあ、これから行ってみようか?」

「お願いします」

 棒田さんはそう言うと、母はその場で頭を下げた。棒田さんに案内された私達は、一軒の古びた家に到着しました。棒田さんは、家の人と交渉してくると言い、玄関へと消えて行きました。


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