ないしょじゃないひみつ-1
パパと祥一を乗せた車は、ひと気のない 夜の公園の脇に停まった。祥一はいぶかしげにパパの横顔を見ていた。
(コンビニに買い物がある、って言ってたのになぁ……)
その日、祥一とパパとハハは連休のイベントのライトアップを楽しんだ。
自宅に帰ってきてハハを降ろすと同時に パパはそう言って祥一を連れて出たのだ。
暗い車の中で、パパは言った。
「祥一…… キミ、オレに何かイヤな事でもあるの?」
「え…… そんな事…… ないけど。」
「でも、このごろオレの顔をジッと見てるなと思うと、オレが目を合わせるとサッと逃げるし。何か言いたい事があるの?」
祥一はかすかにつぶやいた。
「…………たいの。」
「えっ……」
「パパの…… おチンチン…… 舐めたいの……」
祥一はついに自分の欲望を声に出してしまった。
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S学生の高学年ごろから、祥一は他の男子たち同様 セックスへの関心が高まっていた。
学習塾で知りあった「先輩」の男子からオナニーの手ほどきを受け、オナニーの快感を高めるための「無修正の素材」を提供されるうちに、祥一の心に思いもよらなかった欲望が湧き起こってきた。
画像に映る素材で、祥一のおチンチンを勃起させるのは、女性の乳房やチツではなく 自分が勃起させているのと同じ 男性のおチンチンだったのだ。
女性が男性のおチンチンを口にして、硬直させていく場面が、おチンチンがチツを出入りする場面より はるかにしたいが一のおチンチンを心地よく刺激させたのだ。
そんな祥一にとって、時おり目にする機会があるパパのおチンチンは、見るにつれて愛したくなっていく「いちもつ」であった。
C学生になった祥一は、画像で女性がおチンチンを口に含む場面を見ると、自分がパパのおチンチンをそうする姿を思い浮かべて、激しいオナニーを繰り広げるようになった。
しかし、パパにそんな欲望を抱くことに嫌悪感を持っていた祥一。
そんな祥一の姿が、いつの間にかパパには「自分に抗う態度」に映っていたのだ。
言ってはならない事をパパに言ってしまった事に、取り返しのつかない過ちをしでかした と思っていた祥一の耳に、
「いいよ。」パパの声が届いた。
祥一が顔を上げると、運転席を倒して、頭の後ろに手を回して寝そべるパパの姿があった。
「そんな事でいいんなら オレは手を出さないから、好きなようにしてみなさい。」
パパのその言葉に、祥一はためらうことなくパパのズボンと下着をずらせると、間近に垂れ下がるおチンチンを勢いよくくわえた。
それは単に祥一が見てきた動画を真似た、淫らとも言えない ぎこちない舌づかいの舐め方だった。
しかしパパのおチンチンは、我が子 祥一の口を押し開いて勃起し、瞬く間に溜まっていた精液を 喉の奥めがけて放った。
パパにとってそれは祥一への称賛であった。祥一の舐め方がおチンチンを満足させた事を、パパは容赦なく精液を放つ事で祥一に伝えたのだ。そして[#禁止文字#]一は、精液をむせることなく飲み干すことで、パパの称賛を受け取った。
「……ごめんな。」
パパは祥一の頭を撫でた。
「……本当はもっとゆっくり、キミに舐めてもらいたかったんだけど、早く帰らないと、ハハが『どこのコンビニに行ったんだろう』って心配するからな。」