昨晩のこと (4) 最後の一線-1
「ねぇ、入れて……」
泣き出しそうなかすれた声。
私の妻が私以外のペニスをはっきりと求めた瞬間だった。
一度一線が破られたらその後は早かった。
「入れてほしいの?」「俺とセックスしたいの?」というZに、何度も大きくうなずく。
後ろを振り返り懇願するゆき。目が潤んでいる。
「じゃあ自分の手でお尻広げて……そう……可愛いよ、ゆきさん」
四つん這いになった妻が後ろ手でふたつの尻肉を掴み、そっと開く。
ぱっくり開いた膣穴と尻穴を他の男に見せつけている。
頭は低く布団に押し付けられ、大きな尻が突き出されてしまう屈辱的な姿。
「ゆきさん、やばいエロすぎる。もっと大きく開いて……そう……アナルまでまる見えだよ」
ペニスを妻の膣口に押し付けるZ。
「ゆきさん、旦那さん待ってると思うけど本当にいいの?」
私の名前が出てきても躊躇せず首を縦に振る。
もう亀頭が入ってしまいそうだ。ゆきの花弁を割って押し当てられている。
「じゃあ何をどこにどうして欲しいかお願いしないと」
ああゆき……それだけは言わないで。
私の願いなど届くはずもなく、ゆきは夫でもない知り合ったばかりの男に決定的な言葉を口にする。
「Zくんのおちんちんを……私のおまんこに……入れてください……」
妻が私のいないところで女性器を示す4文字の単語を発している。なんとも不思議な光景。
辱めの時間はしかしこれで終わらなかった。
「どうしようかな?」
「なんで……?!もういいでしょ……?」
Zに哀願しつつも責めるような強い口調に驚く。私の知らないゆき。
もうほとんど泣きながら四つん這いで他人棒をおねだりしている。
「じゃあゆきさん、俺こうして止まってるからゆきさんが動いて」
「いじわる……」
「しない?」
「する……」
最も見たくない瞬間。
四つん這いで両手は尻を左右に思い切り拡げたまま屈辱的な作業のはじまり。
まずゆきの膣口がZのペニスの亀頭部分をにゅるんと飲み込む。
「あっ……ん!」
先端の大きな段差がゆきの膣壁を押し拡げながら奥へと進んでいく。
「あ……あぁあああ……ああ……」
私の妻が自らの女性器に、私以外の男の男性器を挿し込んでいる姿。
呆れるほど太くて長い棒。まだ半分を残している。
華奢なゆきの身体が壊れそうで見ている私が痛いと声をあげそうになる。
しかしゆきは恍惚とした表情で膣の奥へ奥へとZのペニスを挿入していく。
「あぁ……あああんん……ああっ!」
私が決して与えることのできない快楽を別の男に与えられているゆき。
「ん……んん……ぁあああ……!」
ついにZのペニスが完全に根本まで、ゆきの体内に挿し込まれた。
膣の終点にある子宮口でそれを感じたいのか、大きな尻をZに押し付けてぐりぐりと擦りつけるように動かしている。
あまりに卑猥すぎる妻の行為。
「あぁあ……んん……あああああ……あああ!」
「ゆきさん……すごい、なにその動き……いやらしすぎる」
後背位で自分だけが尻を動かすという女性として最大の辱めを受けている最愛の妻。
大きく円を描く動きはやがて一定のリズムでのペニスの抜き挿しに変化する。
「あぁ、あ……あ……ぁあ……あ……あ……あ……!」
ペニスを先端ぎりぎりまで抜くと、亀頭のでっぱりに膣肉がひっぱられ盛り上がる。
ゆきのくすんだ色の花びらがペニスに絡みつく。それをまた尻を突き出して根本まで飲み込む。
「あん……あ……あ……あ……ぁん……あ……あ……あ……あ……!」
真横からのアングルでゆきの股間に太い棒が何度も何度も抜き挿しされる様子がよく見える。
ゆきの喘ぎ声が切羽詰ってきた。
「あ……ぁあ……あ……ああ……あぁん……!!」
動きも速くなり動物のように腰を振っている。本当にこれが私の妻なのか。
「あっ……だめ……いくっ……ぁあああ!!いっちゃうっ……ぁああああああ!!!」
糸をひくような快楽の声。ブルブルっと震え身体を起こしえびぞりになり絶頂へと達する。
「ゆきさんすごいよ……自分でそんな腰を振って……」
ガクガク痙攣しているゆきの尻を抱えペニスが抜けないようしっかり支えるZ。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
イッてぐったりしたゆきがすとんと腰を落とすとZの膝の上で背面座位の形になる。
「あぁ……ん」
Zに求められ身を捩って舌をのばしキスを交わす。
ゆきがこちら向きになったので顔がよく見える。
涎を垂らした女の顔。顔中を汗が伝い乱れた髪の毛がべったりと張り付いている。
私が一度も見たことのないゆき。
「ゆきさん、すごかった。可愛かったです」
「Zくんが焦らすからだよ」
「焦らしてよかった。これからも焦らします」
「もう……」
キスしながら甘い会話を交わしている。
ゆきの尻はZの膝の上でいやらしく円を描いていた。