第4話-1
菜美は男子生徒達に囲まれた状態で車に乗っていた。赤いランドセルを前の膝の上に置き、緊張した状態で周囲を見渡す。
下手に逆らえば…間違い無く無事では済まされない状況の中、菜美は小さくなって恐々としていた。
自分よりも身の丈が大きい男子生徒達…その中で、ただ一人長い黒髪を垂らし、華奢な身体の女子小学生の菜美…。彼女は男子生徒達を見て震えていた。
「あ…あの、私を何処へ連れて行くのですか?」
その言葉に右隣に座って居た体格の良い男子生徒が言う。
「僕達は、菜美ちゃんと一緒に、楽しい事をしようと思っているのだよ。怖がら無くても大丈夫、僕達…こう見えても優しいんだからね」
その言葉に周囲は「へへへ…」と気味悪く笑う。
菜美は恐怖で震えていた…。左隣に座っている男子生徒が菜美のミニスカートから露出している太腿を手で撫でる。
「綺麗な脚だね。舐めちゃいたいよ」
菜美は男子生徒の腰を見ると、腰の部分が異様に高くなっている事に気付く。
(コレって…男の子達がする勃起って言うやつ…)
そして周囲の男子生徒も同じ様に勃起している事に気付く。
(やっぱり…皆イケナイ事しようと考えている。どうしよう…コワイよう…)
菜美は泣きたい気持ちを堪えていた。
やがて車が目的地に着いたらしく停車した。
「オイ、出るぞ」
運転席の男性が声を掛けると、男子生徒達は菜美を連れて車から降りる。菜美が持っていたランドセルを、男子生徒の一人が菜美から奪って車の中へと投げ込む。
菜美は目の前にある西洋風の建物に目を奪われた。
男性が自動の受付カウンターで料金設定を行い。皆が一斉にホテルの中へと入って行く。
全員は1番上の階にある大部屋へと入る。
西洋風の作りの豪華な部屋で、中央にはセミダブルの大きなベッドがあった。
そのベッドの上に菜美を座らせると、男子生徒の一人が彼女にキスをしようとする。それを見た男性が彼をつまみ出す。
「コラ、先ずは話が先だ!」
「スミマセン…」
男性が菜美の隣に座った。