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107番が見た夢〜レナ〜
【ロリ 官能小説】

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1.-2

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 それぞれの部屋はごく狭い。
 概ね2メートル×3メートル、その2/3は造りつけのダブルベッドに占められていて、各室にトイレ、洗面兼用のシャワー室、そして客の生体認証で施錠、開錠が出来る、やはり造りつけのロッカーだけ。
 そしてクローン女たちは何も身につけていない、下着すら与えられないのは、裸体を看板にするためでもあるが、それで首を吊ったり客に危害を与えたりしないためでもある、客も荷物と衣服全てをロッカーにしまうことになっている、一応トランクスだけは例外とされているが。
 もっとも、クローンにはそんな気はないように思える。
 彼女たちは産まれた時から……培養液から取り出された時からと言うべきか……停止するまで……リアル人間と区別するためにそう表現するのだが……をC-インの中で過ごす他はない、この建物のどこかに厳重に保管されている発信機、その受信範囲から外れると心臓が止まってしまうように細工されているのだ、もう少し科学的に説明するならば、クローンは生後間もなく心臓ペースメーカーを埋め込まれ、自律神経による鼓動は止められる、そして鼓動に必要なパルスと電源は発信機から送られているのだ。
 従って、彼女たちは外の世界の事を知らない、当然学校など通わせるはずもないので情報源は客のみだが、1時間コースの客だと会話もする暇なくオナホ代わりに使われて終わりだ、たまに泊まりで買ってくれる客がいても、クローンにはあまり外の事を話さない、と言うのが社会常識になっているので当たり障りのないところまでしかわからない。
 その一生をC-インで過ごさざるを得ないのだが、同僚はみな同じ境遇、それが当たり前の世界しか知らないので特に疑問を感じることもない、それがクローン女の現実だ。

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(さて、今日はどんな娘が良いかな……)
 俺は開いているドアから物色しながら廊下を進んだ。
 俺の好みは……はっきり言って『いろいろ』だ。
 そもそも、一人の女性とずっと付き合わなくてはならない訳ではないので、そんな事を考える必要もない、ランチを例に取れば和食、洋食、中華等々、街に出れば店はよりどりみどりだ、中には和食しか食べないとか、大抵は中華だ、なんて向きもいるだろうが、ほとんどの人はその日の気分でメニューを決める、クローン女選びも同じことなのだ。
 俺の場合、18歳くらいで大人しめの容姿、太からず細からずと言った辺りを最も好むとは言えるだろうが、20代後半の水商売風とか包容力のある熟女系を選ぶこともあり、やはりその日の気分次第だ。

 その日、あるドアの前で、俺の足は吸い寄せられるように止まった。
(ええ? マジかよ……)
 俺は自分自身に驚いていた。
 そのドアの中にいたのは、まだ胸もろくに膨らんでいない子供だったのだ。
 ロリータが出ている事自体は珍しいことではない、これまでも何度も目にはしている。
 そもそも、新生児状態からC-インの負担で育てなければならないのだ、需要が多かろうが少なかろうが性交可能な年齢になれば店に並べるのが当然、ただ、今までは目にはしても気に留める事はなかった……なのに、何故そのドアの前では引き寄せられるように足が止まってしまったのだ。
 前の客を送り出したばかりなのか、その娘はこちらに尻を向けてせっせとベッドを直している、その尻に、と言うより腰つきにかすかな『女』を感じ、それがなんとも新鮮に感じられたのだ。
 そして、ちょっと腰を上げたときにチラチラと見える性器……無毛でピッタリと閉じた一本スジになぜか秘められた湿り気を感じ、いかにも滑らかそうな肌にも惹き付けられた。
 最後にポンポンと枕を叩いてベッドメークを終えたその娘は、初めて俺の視線に気付いたようで、きょとんとした顔つきで俺を見つめている、その顔を純粋に『可愛い』と思った……子供としての可愛さだけでなく、まだ中性的ながら性的魅力をも感じたのだ。

「今から……いいかい?」
 本当は一回り見渡してから今夜の相方を決めるつもりだったのだが、視線が合った途端、俺はそう口にしていた。
「あ、はい、大丈夫です」
 その娘はニッコリと笑い、俺は吸い寄せられるように部屋に足を踏み入れた。

 相手を決めて部屋に入ったら、壁掛けの内線電話でフロントに通知するのが、こういった宿の通例、プライバシー保護のために今だに有線でカメラも付いていない旧式の受話器だ。
 その向こうから言わずもがなのいつもの注意事項を聞かされ、滞在時間の予定を聞かれる……俺は10時間コースを告げた。
「107番を10時間ですね、明日の12時までになります、延長なさる場合は30分前までにフロントにご連絡下さい、予定より早くお帰りになる場合でも規定料金は変わりませんがよろしいでしょうか?」
 受話器からは人口音声による事務的な説明が流れて来る。
 今まで自分にロリータ趣味があると感じた事は一度もなかった、こういう宿で全裸のロリータを見かけても、どうして胸も膨らんでない娘を抱く気になるのか不思議に思っていたくらいだ。
 確かにここに来る時、セックスは何度も出来ないまでも女の身体を抱きながら眠るのは悪くない、と考えていた、だが、その時イメージにあったのはむしろ熟女寄りだったのに……。


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