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蛍の想ひ人
【女性向け 官能小説】

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-3


何年目かなんて数えるのはばかばかしくてやめた。

何回告白したのかなんて数えるのはばかばかしくてやめた。

社会人3年目から毎年、夏ごろからホテルのクリスマスディナーを予約して
半分冗談に、半分本気に毎年誘う。

「今年は俺とクリスマスを過ごそう」

そんな俺に笑いながら
「もう!冗談ばっかり。信くんなら可愛い女の子が周りにいくらでもいるでしょ」
そうかわす。

由布子さん、その言葉聞き飽きたよ。

「そうだな。秘書課の女の子でも誘うかな」
「女の子と遊ぶのもほどほどにしなさいよ〜」
「由布子さんが付き合ってくれるなら、誰とも遊ばないよ」
「また!そんなこと言って」

いつも通りのいつもの会話。

お互いにどこまで本気なんだか。

「ねぇ。アイツのこと忘れるのにいつまでかかるの?」
「アイツなんて言わないの!」

由布子さんは元カレを忘れられない。

もう、独りになって6年も経つのに―――



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