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Time Capsule
【初恋 恋愛小説】

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第2章 特別ではない関係-3

初めからただの同級生だと思って聞いて来た様子の亜里沙であったが、俊輔は気付いていた。本音は違うと。昔はどうあれ今の友美は間違いなくいい女だ。友美の中学時代を知らない亜里沙は当然昔から友美が可愛かったと思うだろう。ああ言いながらきっと本当に何もなかったかどうか疑いを持っていてもおかしくはない。女はそう言うものだと認識している俊輔は溜息をつきながら、
「めんどくセーなぁ…」
と呟いた。変な疑いを持たれた時の為に実家で写メした友美の写真はシークレットフォルダに入れておいたのであった。俊輔はスマホをロックしていない。別にやましい事はした事もないし見られて困るようなものはないからだ。よく隠れてスマホをチェックされている男の話は聞くが、俊輔にとってはいつでもどうぞの世界である。ただ今回は要らぬ疑惑を持たれぬよう、そんな対応をした。

夕食を済ませて風呂から上がると亜里沙は彩音を寝かしつけてからリビングのソファーに座りテレビを見ていた。子供を産んでから我が妻ながら女として色気がついたような気がした。結婚するまでは可愛い年下の彼女であったが、今は一児のママ、人妻である。人妻という目で見るだけでも少しいやらしく感じる。最近の亜里沙にはグッとくる色気を感じる。今すぐにでも抱きたい欲望を抑えながら亜里沙を見つめた。

「ん?なぁに??」
視線に気づいた亜里沙が微笑する。
「ん?いや、いい女になったなって。ハハハ。」
「やだ〜、自分の奥さんにムラって来たのぉ??」
「まぁね!」
そう言って亜里沙の隣に座り肩を抱き寄せキスをする。
「ん…」
自ら身を寄せる亜里沙。ネットリとしたキスをするとその気になりやすい亜里沙。その瞬間、いつもついつい手で胸を弄ってしまう。
「したくなっちゃうよ…」
蕩けそうな瞳で俊輔を見つめる。
「そろそろ2人目?」
「もうちょっと待って…?」
俊輔にはその意味が分かる。自分にとってもそうだが、亜里沙にとって初めての子育てだ。男以上に大変である事は理解しているつもりだ。なるべく体や精神的に負担をかけないようしてあげたい気持ちはいつも持っている。亜里沙が少し余裕が出た時に2人目を作ればいいと思っている。
「慌ててないよ。亜里沙のタイミングで、ね。」
優しい言葉とは裏腹に指先は亜里沙の乳首を指で刺激していた。
「ありがとう…」
体を微妙に熱くし、うっとりとした表情で微笑む亜里沙はやはり色っぽかったのであった。お互い求め合う気持ちを共有した2人は気付けば裸で抱き合っていたのであった。


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