男子会-5
「ふーんそんな事が。」
「中々楽しかったよ。」
忙しい?僕はその翌日約束通り若葉ちゃんと二人で近くのレストランでディナーデートをした。
「…まぁその気持ちも分からないでもないけど。」
「あれからどう?伊吹さんは何か…。」
まぁある程度予測は着くが。
「まぁいつもと変わらない、かな、黒崎君って人と楽しそうにメールしてニヤニヤしてるのよく見かけるし、一条君とは…まだ会話はないけど。」
「そっかぁー。」
一呼吸をし、天井を見上げる。
「佐伯君、ちょっと逃げてるかもねー。」
「えっ?逃げてる?」
「だってそうじゃない、自分に好意を寄せている人が居るのにそんな理由で彼女の事を避けるなんて。」
「まぁーでも本人がそう決めたみたいだから。」
「そうね、でも個人的には逃げずにまた恋の道に走って欲しいなぁー。だって人に恋をするってとっても素敵な事だよ、今だって君とのディナーが待ち遠しくて授業中とかもそわそわしちゃって。」
「若葉、ちゃん。」
不意に佐伯君から言われた事を思い返す。
「彼女の事、大切にしてやれよー!」
僕は珈琲の入ったカップに一度視線を落とし。
「若葉ちゃん。」
「うん、なーに?」
「僕の恋人でいてくれて、ありがとうね。」
不意の言葉に顔を赤く染め。
「ど、どうしたの急に…。」
フフ…♪