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青熟の車輪
【ロリ 官能小説】

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少女の見たカケラ-1

 裸の少女が目の前にいる。
 10歳の頃の僕が同世代の女の子たちに対して感じた、モヤモヤとした胸の疼き。今ならそれが性欲の目覚めだったのだと分かるけれど、その頃の僕はなぜ自分がこんなに苦しいのか訳も分からず、ただただ女の子の体への興味を後ろめたさと共に募らせていた。
 10歳の頃の僕が見たくてたまらなかった同世代の女の子の体。それが今、目の前にある。何も身に着けていない、剥き出しの状態で。
 でも、僕はもう10歳ではないし、10歳に戻ることも出来ない。彼女と対等な同世代の少年として、それを見ることが許されたのではないのだ。守るべき義務を負う者として、守られるべき対象である少女を目の前にしているに過ぎない。そして彼女が大人の女になり、僕に守られるべき対象ではなくなる頃、僕は男として対等に相手にされる年齢ではなくなっているだろう。
 あらためて目の前の裸の少女を見下ろした。
 優里菜ちゃんは、可愛いと言うのにためらいを感じない可憐な少女だ。濡れたようなつぶらな瞳、柔らかそうな頬、腰まで届きそうな黒髪も、陶器の様に白く滑らかな肌も、何もかもが若く、瑞々しく、美しい。しかし、その全てはまだ未完成であると同時に、既に滅びへと向かっている。
 僕は少女に微笑みかけながら、両肩に手を乗せた。ソープ越しにその肌の滑らかさや弾力がはっきりと伝わってくる。彼女は少し恥ずかしそうに、上目遣いに僕を見た。
 「それじゃ、上半身から洗っていくね。」
 「うん…。」
 肩から首筋へと掌を滑らせた。簡単に両手で輪が作れる程の細い首を撫で上げ、小さな耳たぶに触れると、彼女はくすぐったそうに首をすくめた。
 首から肩へと下りていく。華奢な鎖骨に乗った泡を掌で押しやるように手を滑らせ、肩から肩甲骨へ。もう一度肩を通って前に戻り、そのまま下へと真っ直ぐに撫でていった。
 「…。」
 優里菜ちゃんの唇の左端がピクリと動いた。それはちょうど幼い乳首に僕の指先が当たった瞬間だった。
 ようやく膨らみ始めた胸にポツリと浮かんだそれは小さく硬く、周囲の肌とほとんど同じ色をしていた。
 「触られてイヤな所はよけるから。遠慮しないで言ってね。」
 優里菜ちゃんはちょっと眉を寄せ、俯き加減に言った。
 「うん。でも…全部洗って欲しい。」
 少女の唇が微かに震えたように見えた。
 「分かった。綺麗に、なろうね。」
 コク、っと頷いたのを確認し、胸を洗うのを再開した。
 優里菜ちゃんは、僕の手の動きに呼応するようにときどき戸惑ったような表情を見せた。
 「ひゃっ…。」
 いきなり腋の下に両手を滑り込ませてやった。
 「洗う、よね?」
 「あ、うん…。」
 シュポシュポ。
 「や、やめてぇー!」
 汽車の様に両手を往復させると、笑いながら身をよじった。
 「コラ、誤解されるじゃないか。ヘンなことしてるんじゃないか、って。」
 「…そうだね。」
 腋の下から突き出した手を内側に曲げて、円を描くような動きで背中を洗ってあげた。優里菜ちゃんは目を閉じている。口元が微かに微笑んでいる。気持ちよさそうだ。
 脇腹を洗う時、またくすぐったそうにしたが、今度は声を出さなかった。でも。
 「う、っく、っく…。」
 おヘソの中で小指を回転させると、さすがに声を漏らして僕の方を見た。
 「あんまり奥まで入れない方がいい?」
 「大丈夫だよ。少し痛いけど、綺麗な方がいいから、一番奥まで入れて。」
 「了解。」
 人差し指をおヘソの突き当りまで入れ、グルグル回した。
 「ひーっ…。」
 優里菜ちゃんは両手を握りしめて耐えている。
 「ホントに大丈夫?」
 「くすぐったぁあいぃ。」
 「あはは。お腹痛くなったらいけないから、このぐらいにしとこうね。」
 おヘソの下へと手を移動させた。
 「…。」
 優里菜ちゃんが身を固くする気配が伝わってきた。パンティのゴムがくるあたりまで下がったところで手を止めた。大人の女性ならそろそろ陰毛が生え始めている部分だが、彼女にはもちろんそれが無い。
 「じゃ、今度は下から。」
 「うん、お願いしまーす。」
 なんだかほっとしたような表情を浮かべている。
 優里菜ちゃんの足元に跪いて顔を上げると、少し開いた太腿の奥に幼い恥部が見えていた。
 毛の生えていない外側の丘は他の部分と同様に滑らかな白い肌をしており、その隙間からわずかに見えている内側の唇にはほとんど皺が無く、色素の沈着による黒ずみもほぼ感じられない。秘谷を上へと辿って行くと、ちっちゃな蕾がポツリと顔を覗かせている。
 ふと視線を感じて見上げると、優里菜ちゃんと目が合った。彼女は膝に手を乗せ一瞬力を入れたが、太腿を閉じたりはせずに、すぐに力を緩めた。
 「爪、綺麗に切ってあるね。」
 「え…。あ、うん、お母さんが切ってくれるの。毎週日曜日の朝に。ちょっと楽しみなんだよ。」
 「そうか、ちゃんとお母さんをしてるんだね、僕の姉さん。」
 「してるよ?ちゃんとお姉さんはしてないの?」
 目を閉じて、ふ、と息を吐いた。
 「言葉遣いが乱暴で、気まぐれでわがままですぐ命令するのは昔から変わらないけど、僕が困ってたら必ず助けてくれた。ちゃんとお姉さんだよ。」
 そういうと優里菜ちゃんは朗らかに笑った。
 「私のお母さんになるまえからちゃんとお姉さんだったんだ。」
 「そうだね。」
 足の指を一本ずつ丁寧に洗ってあげた。足の裏を擦るとき、両手を握りしめて目をつぶり、口元に微笑みを浮かべてじっと耐えていた。
 「こそばい?」
 「うん。」


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