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日常と非日常の境界
【同性愛♀ 官能小説】

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日常と非日常の境界-5

「だめ。だって智子の反応おもしろくって」



 そして、あたしの好きが友情から愛情になっているのを感じていた。

 けれど、それは佳菜子に告白されたからと言うよりはむしろ、遅かれ早かれあたしは佳菜子のことを愛しく感じていたんだろうと思う。

 今までは佳菜子を思って頬が熱くなったり、胸が切なく感じていたのはなぜだか分からなかった。

 でも今だから言える。

 あたしは佳菜子に恋していたんだって。



 世間様の目は気にしているけれど、女の子を好きになることへの背徳感はもうなかった。

 佳菜子はどの男の子よりも格好いいし、時に抱き締めたくなるほど可愛い。

 一緒に過ごしてきたから彼女がわかる。

 今まで気付かずにいた自分の本当の気持ち。

 それを伝えなくちゃいけないよね?



「分かった。分かった。じゃあ今度遊びに行こう?」



 それが、あたしの妥協案

 あたしはそれを機会に長らく待たせた告白の返事をしようと思っていた。



「あっ。じゃあ、あたしの家においでよ。」



 それは意外な反応ではあったが、お互いに探り探りなのかあたしも同じ事を考えていた。



「佳菜子の家?」



 あたしは佳菜子に確認をした。

 と言うのも、佳菜子の家は結構遠かった。



「だめかなぁ?」



 佳菜子は上目使いで聴いてくる。

 そう言うときは決まって苦労することを、おねだりしてくる。

 でもあたしもそのつもりだったし、何より可愛い佳菜子にあんな顔されたら何でも言うこと聴いてしまいそう。



「うぅん。いいよ。あっ」



そう言った時に予鈴がなり、みんなも佳菜子も席に戻っていく。


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