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日常と非日常の境界
【同性愛♀ 官能小説】

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日常と非日常の境界-6

「じゃあね。智子また後で」



「うん。」



 佳菜子はあたしが遊びにいけると聴いてよほどうれしかったのか、なんだか楽しそう。

 そんな佳菜子を見ているとあたしまで元気になっちゃう。

明日が楽しみ。

あたしの気持ち打ち明けたら、佳菜子はよろこんでくれるのかな?





「お姉ちゃん。マスカラ、変になってないよね?髪、はねていないよね?」



 翌日の朝はとても慌ただしく始まった。



「は。何?智子デートでもいくの?そんなに気合い入れちゃって。っていうか、あたし今忙しいんだよ」



「でっ。デートなんかじゃないもん。それよりお姉ちゃん。本当に変じゃないよね?」



「はいはい。可愛いですよ。智子はあたしの可愛い妹です。っていうか、本当デートじゃないの?」



 お姉ちゃんはどうやら妹がやけに洒落っ気をもったのが相当気になるらしい。



「もぅ。違うってば。行ってきます」



 あたしは姉のそれ以上の追求から逃れるため、走ってその場を後にし、佳菜子の家に向かっていた。



「もぅ。お姉ちゃんったら。」



 姉の言葉に熱くなった頬が冷たい風で冷やされていく。

 それがなんだか心地がいい。

 周りの景色もいつもと変わらないはずなのに今日は違って見えた。

 これも佳菜子に会えるからなのかな?


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