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熱闘!全裸体育祭
【教師 官能小説】

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第39話 『エレエレ踊り』-2

「そこに土下座」

「……はい」

 50番が足許を顎で示し、2番は素直に従った。 すかさず、グイ、無防備な後頭部を踏みつける。 グリグリと踏み込む足に力を籠め、額と床とを密着させるだけでは飽き足らず、鼻がぺしゃんこに歪むまで許さない。

「貴方と遊べたこと、すごく楽しかった。 さっさと降参しちゃえば楽になるのに、最後まで反抗心が抜けきらない所、素敵だと思う」

「そ、そんなこ――むぐッ」

 何か言おうとした2番の機先を制し、さらに踏み込む50番。 頭上から優しく話しかける。 

「あら、もう時間が迫ってるんだし、今更体裁なんて気にしなくていいじゃない。 貴方が考えてることなんて丸わかり。 あたしなんかの命令を聞く嵌めになって、全然納得できないし、さぞや悔しかったでしょうに」

「お、思ってないです……」

 辛うじて弁解した2番に、

「嘘おっしゃい」

 冷たく言い放つ50番。

「貴方、最後まで『自分の方が格上だ』って思ってたわ。 素直に泣けば可愛げもあるのに、なんで最後まで笑ってられるわけ? 気持ち悪いったらありゃしない」

「そ、それは、あなたが『絶対笑え』っていうか――うぶっ!?」

 2番が顔をあげた途端に反対の足が降ってきて、2番は床に口づけした。

「つぅ……ッ」

「誰が言い訳しろっていったのかしら。 黙って聞いて頷いてればいいっていうのに、生意気さなら一人前だわ。 あたしが嘘っていったら、それは嘘。 決まってるでしょう」

 ふうっ、50番は大袈裟に溜息をついて肩を竦めた。

「……本当ならフォーマルな『ダンス』が終わったところで解放してあげるつもりだったけど、気が変わったわ。 これを読んで、きっちり踊って見せなさい」 

 這いつくばる2番の鼻先に紙キレを落し、靴の爪先でトントンとつつく。

「こ、これ……」

「文句をいうつもりなら、覚悟して口にしなさいよ。 少なくてもあと10分間、貴方は絶対服従する決まりでしょう」

「くっ……!」

「全部貴方が悪いのよ。 せっかくあたしに完全屈服して、降参するチャンスをあげたっていうのに、まだまだ勝負する気でいるのが気に入らない。 『あたしには勉強、容姿、運動、成績、どれ1つ勝てない』、『2組が1組を上回るなんて絶対ムリ』、『自分達全員あたしの下僕に過ぎない』こと、いつになったら分かってくれるのかしらねぇ……。 まあ、頭が悪くてチツマンコがゲロクサいんじゃ、もうちょっと時間がかかるかしら。 個人的には早ければ早い方がいいんだけど、そういかないのが貴方たちたる由縁よねぇ」

 紙に目を通して歯噛みする2番に、50番は滔々と語った。 

「次の機会に遊んであげるのは当然として、とりあえずそこに書いてあること、きっちりやってみせなさい。 『エレエレ踊り』――あたしが考えた踊りなの。 楽しそうな踊りでしょう、トリを飾るにはピッタリよね」

「……」

「嬉しいなら、ちゃんとお返事してくださる?」

「……はい……嬉しいです……」

 顔をあげ、振り絞るように答える2番。 既に食堂において他のグループは『絶対服従』を終えており、みなが2番と50番のやり取りを遠巻きに眺めている。



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