第7章 恩師から愛師へ-4
至福の時の中、田澤の興奮の高まりが体から伝わって来る。男の興奮を表す息使いがたまらなく感じる。愛する男が自分に興奮している悦びは何物にも例えられない幸せに感じる。激しく揺れる自分の体が朱音の余韻をより快楽の場所へと導いてくれる。
「ああ、立花…!」
田澤は慌ただしくペニスを抜くと朱音をしゃがませ口の中にペニスを押し込む。
「うっ…!んんっ…!んんっ…!」
唇に伝わる脈打ち。朱音の口の中に熱い精子が断続的に噴射する。
(課長の精子…)
愛する男のDNAが凝縮した液体…、それを体内に取り込める事への悦びを感じる。世界で1番美味しい液体…、朱音にはそう感じる。加えて自分の口の中で田澤の快感を受け止める悦びも感じていた。
「ああ…、ああ…」
気持ち良さそうな声を零す田澤。精子のポンピングが終わり肩で息をしながら朱音の顔を見つめていた。
「ふぅぅ…、気持ちよかったぞ、立花…。」
そう言ってゆっくりとペニスを抜く。精子と朱音の唾液が混ざった液体はねっとりとした糸で口とペニスを繋いでいた。朱音は快感を果たした田澤の男性器の頭部をうっとりしながら見つめていた。
未だ余韻が冷めない朱音に対して田澤はティッシュでペニスを拭くともう既にパンツとズボンを引き上げ、来直していた。
「立花…」
田澤は行為後の朱音の色気にムラっとしてしまった。徐に乳首を吸い始めた。
「ああっ…ん…!」
「チュパ…、チュパ…レロレロ…」
乱れ舐めしてくる舌に朱音の表情は甘苦しく歪む。田澤は胸を揉みながら左右の乳首を交互に吸った。
「ふぅ…、もう時間だな。服を直せ、立花。」
「ハァハァ…はい…」
田澤の仕事を送らせてはいけない、そう思った朱音はうまくまだ力が入らない体を必死で動かして着衣を直す。べっちょりと濡れた性器も拭かず、そのままパンティを履いた。
「慌ただしいが、行くぞ?」
そう言ってコートを着せた田澤は朱音の肩を抱き部屋を出る。まだ頭をポーッとさせながら車に乗せられ吉川の元まで戻って行った。
「今度ゆっくり抱いてやるからな?」
「はい…」
公園の駐車場に着くと朱音は吉川の乗るパトカーに戻り助手席に座った。
「じゃあ悪かったな、吉川。あとは宜しく。」
「はい。」
吉川は何事もなかったかのように朱音と共にパトロールに戻るのであった。