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熱闘!全裸体育祭
【教師 官能小説】

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第34話 『プライベート奴隷』-2

 ……。


 幸か不幸か、選ばれなかった2・3組の少女たち。 やがて湿実寮の寮監、23号教官が現れた。 23号は学園歴が最も長いベテランの1人で、勤続年数は20年を超えている。 更年期にかかって丸みを失い、顔の輪郭は骨ばっていた。 

「せっかく同級生にいたぶってもらう機会が貰えたっていうのに、売れ残っちゃったならしょうがないわねぇ。 代わりにあたしが、みなさんを『奴隷』にしてあげるからね」

 奴隷――学園では耳慣れない単語に少女たちがざわめいた。 多少なりともませた少女であれば、幼年学校で性的な雑誌くらい目にしており、そこには『性奴隷』『M奴隷』といった表現があった。 ただ、現在少女たちが置かれている状況は、過去に見知った『性奴隷』より酷い待遇であり、理不尽さも遜色ない。 今更『奴隷』も何もあるものか――戸惑う少女たちに、

「いまから正門を出て、家畜厩舎にいこう。 飼葉用に採取したウマゴヤシが2トンあるから、手始めに全部粉に挽いて頂戴。 2時間くらいかかるんじゃないかしら」

 23号が告げた内容は、正真正銘の肉体労働で、本来の意味での『奴隷』が従事する仕事だった。

「飼葉の用意が終わったら、家畜が200頭いるから、全員を掃除してもらう。 舌で、踵から膣から掌まで、ピカピカのツルツルにしちゃいましょうね。 ここぞとばかりに排泄する不届きな家畜もいるけれど、そこはそれ、今日に関してはみなさんの方が下位ランクになったつもりで、全部受けとめて、受け入れるんだよ」

 学園らしい扱いだ。 同級生ではなく家畜の排泄物に塗(まみ)れるなら、扱いとしては家畜以下、器物レベルに相当する。

「その後はウマゴヤシ摘みだ。 畜舎脇にウマゴヤシが大量に自生してるから、1人20キロ収穫して、麻袋にいれてもってきてもらう。 丈が低いから腰をかがめてだし、なんなら四つん這いでもいいけど、20キロくらい1時間以内に集めてもらうよ」

 これも肉体労働だ。 休憩はさせてくれるんだろうか。 ぶっ続けで仕事しっぱなしになるとすると、考えただけでゾッとする。 

「最後は家畜の暖房用に、薪割りだ。 カヤやら樫やら引っこ抜いた根が、畜舎裏に積んである。 そこに積んである分だけ全部薪に変えたら、あたしが用意した『奴隷』の仕事はお終いさ。 効率最優先で、オマンコもオケツも使わなくて良し。 斧は手で握ればいいし、臼(うす)も腕で回せばいいし、草を摘むのもお手のもんだろう。 『奴隷』らしく決められた仕事を無償でキッチリこなせばいい。 当然、時間内に終わらなければ延長するよ。 自分達がサボった分のツケはきっちり回ってくるんだから、手を抜かずにいつでも全力――奴隷心得の基本中の基本だよ。 何か質問はあるかしら」

 ぐるり、23号があたりを睥睨した。 シーン、誰も手をあげるものはいなかった。 疑問を言い辛い空気もさることながら、勇気をもって質問しそうな生徒は、凡そ1組生に連れて行かれてしまっていて。つまり、残っているのは比較的受け身なミソっかすといえる。 

「5分後に出発するわよぉ。 途中一切給水も休憩も認めないから、いまのうちにそこら辺の水でも飲んでおくといいんじゃないかしら。 当然、済ますモノは済ませとかないと、あとで辛いよ。 トイレ休憩もないからね。 ま、あたしが気にすることじゃないか」

 というと、23号は用意を整えるべく、一旦『湿実寮』に戻る。 残された少女たちは、慌てて当たりの水溜りを探し、四つん這いになって口をつけた。 幸い昨日夜半から降った小雨により、彼方此方に水溜りが出来ている。 濁った泥水なことを除けば、給水するにもってこいだ。 また、ある一群の生徒は木陰に急いだ。 教官に見られないうちに、少しでも膀胱を空にしておく必要がある。 奇しくも同じ叢を選んだ少女たちは、互いの股間から迸る小水がかからないように身をよじりながら、少しでも早く膀胱を空にするべく、勢いよく放尿した。

 キッチリ5分後に『湿実寮』から23号が現れ、先頭にたって生徒を引率する。 体育祭の締めを肉体労働で果たすべく、生徒たちは黙って23号に付いていく。 その様子は悄然として、旧世紀に農場へ連行されたホンモノの奴隷を彷彿させた。


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