デートのコーデ-6
「使うわけないでしょ!もういい、スカートは止めてパンツ穿いて行くから」
こうなったらノーパンで行くしかない。スカートが好きな真希だったが、お気に入りのパンツの他、ジーンズを2本持っていた。もう潤と淫らなことをするつもりはなかったから、自分さえ黙っていれば、ノーパンだとはばれないはずだ。
初めは知らん顔でやり過ごし、デート中に潤の目を盗んで、ショッピングモールで下着を買ってトイレで穿けばいい。真希は割り切った。
スカートが穿けないなら、初デートはジーンズではなく、お気に入りのパンツで過ごしたかった。問題はそのパンツが白系で、少し生地が薄いことだった。
(下着を買うまでは、エッチなことを考えてオマンコ濡らさないようにしないと)
真希は心にそれを刻みつけたが、無意識の内に卑猥な四文字が思考に組み込まれたことに気づいて愕然とした。
(ダメダメ、オマンコはダメ。オマンコじゃなくてアソコよ、アソコって思わなきゃ。って、やだ、あたしったら、またオマンコって…。ああん、ダメ〜、オマンコが頭から離れないよお〜)
真希の脳裏に、その単語の部分が身の指で、そして潤の肉棒で責められるシーンが映像として浮かんだ。
【ムンクの叫び】のときの例が示すように、真希は生真面目さ故に、思考の迷路に迷い込むと抜け出すのが大変だった。それが弊害になることがあった。
以前は意識したことはなかったが、オナニーでイクことを覚えてから、自分が愛液の多い【濡れ体質】だということに気づいた。普段の生活では全く気にする必要はないが、それでも人間だから時折淫らな妄想をすることがある。直ぐに妄想が止まれば影響はないが、生真面目さ故の思考の迷走に陥ったときに、それが顕著に現れるのだ。
一度、授業中に妄想思考の迷路に陥ったときがあった。
(ダメよダメ!エッチなことを考えたらダメ!でも、ああん、変なことばかり想像しちゃう〜)
授業が終わり、休み時間にトイレに行って、予想以上の下着の濡れ具合に愕然とした。
(ううっ…ビチョビチョ…)
そんな経験から真希は自分を戒めるために、禁オナニーを誓ったことがあった。しかし、オナニーをしなければ余計に妄想に走ることに気づき、割り切ってオナニーを楽しむことにした。それ故に、それ以外は生真面目さを押し通そうとしていたのだ。
そして、ノーパンの事態に頭を抱えた真希の思考は発展し、ピッタリ気味のパンツのジッパーが直に割れ目に当たることを想像した。
(クリトリス、じゃない!エッチなところが擦れたら痛いかな?オマンコに…、じゃない!ア、アソコにハンカチでも当てようかな)
それを想像した途端、ふと脳裏に素晴らしい解決方法が浮かんだ。
(そうだ!ナプキンしたらいいんだ♪)
生理用ナプキンをお気に入りのパンツに貼れば、幾ら濡れても心配しなくて済む。
(多い濡れも安心ね♪)
しかし、真希のこの思いつきは、あっさりと崩されることになった。
「ごめんね。そのパンツもジーンズも洗濯中なの。洗濯してないのはそうねえ、このスカートくらいかな」
真奈美が示したのは、股下10pほどのミニスカートだった。
「なんだとー!」
真奈美の悪意に真希は目を剥いて怒鳴った。