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《夏休みは始まった》
【鬼畜 官能小説】

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〈略奪の雨音〉-4

『こんな固いテーブルに仰向けになったら、背中とか痛くて堪らねえだろ?なあ、これは奈々未専用のベッドだ。優しいだろうが俺達は?』

「なに言ってんの、バカじゃない?……聞こえないの?「出ていけ」って言ってるのよッ!!」

『わざわざオマエに会いに、こんな山奥まで来たんだぜ?ちったあ俺らの気持ちにもなれよ…なあ?』

「あ…『会いに』って何よ…?な…何なのよ貴方達は…?」


八畳二間の部屋に、出入口は一つしかない。
その周囲には男達が犇めき、その数は十人を数える。


絶体絶命……奈々未がいくら怒鳴ろうが男達が怯む様子は見られないし、内線を受けた中原が現れる様子すらない……そして、その群れはじわじわと二人に迫っている……。


『大人しくなろうぜ?〈コイツ〉も協力してくれるって言ってるし』

「ッ…!!??」


男が浴衣の懐から取り出したのは、束にした麻縄だった……一つ、二つ…そして三つ、四つ……二人は男達の手段に戦慄し、起死回生の逃走を謀ったのだが……もう遅かった……。


「キャアアッ!?嫌ッ!!は、離してえッ!!」

『誰が離すかよ。ほら、専用のベッドに乗りな』

『オマエはこっちだよ。縛ってやっから暴れんなって』

「ち、ちょっと奈々未にッ!?なッ何するのよ、この変態ぃッ!!」


二人とも浴衣を剥ぎ取られ、下着だけの姿にされてしまった。
真夏も奈々未も同じピンク色の下着であり、それはピンクが好きな奈々未を真夏が真似たからに他ならなかった。


「離…してぇッ!!お、女だからって……もごぉッ!?」

『オマエ煩えんだよ。ブスは喋んな、大人しく黙れって』

「まッ…真夏ッ!?真夏ぅぅうッ!!」

『おいおい〜。チンポに響く〈好い声〉じゃねえかよぉ?』

『声まで美人てのはポイント高いぜ?あ…そのまま押さえてろ、縛りつけっから』


真夏もまた麻衣のように口に布切れの詰め物をされ、手拭いで猿轡にされてしまった。
そして振りかぶる形で両手を後頭部に廻されると、そのまま後手に縛られていった。


『女の腕力で男に敵うかよ?無駄な抵抗してんじゃねえ』

「もおぉッ!?むごッ?むおぉうッ!!」

『はいは〜い、足も縛られましたよ〜?は〜い、ご苦労様でした〜』


奈々未の前に真夏の緊縛が完成した。

それは[変型下がり蜘蛛吊り縛り]という縄化粧で、いわゆる〈吊り〉の一種である。

振りかぶる形の後手縛りにする事で、女性の美しい腋を堪能する事が出来る縛りでもあり、膝上と太股に縄を絡めて吊る事で、女性の最大の弱点である股間をガラ空きにさせられるという利点もある。

胸肉を絞る纏め縄と、両手首を縛る縄。
そして足を二ヶ所にわたって縛った縄とで女体を吊り上げるので、荷重箇所が分散されてダメージも少ない。

コの字に曲がった足が蜘蛛の脚のようであるからこの名になっており、この姿勢のままで逆さ吊りを行う猛者もいる……。



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