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濡レ羽色ノオ下ゲ髪
【ロリ 官能小説】

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陽炎に消えた少女-1




 車の後部座席から外の景色を眺めていると、さっきまでの退屈な町並みとは打って変わり、だんだん緑が多くなってきた。地平線から湧き上がる入道雲の向こうには青空も見える。その遥か上空を航空機が斜めに横切り、くっきりと軌跡を描いて飛んでいく。
 そこは見知らぬ場所だった。
 道幅の狭い道路には歩行者の姿もほとんどなく、対向車とすれ違うのもやっとという場面もあったが、向日葵畑に遭遇した時には思わず笑みがこぼれていた。
「窓を開けてもいいですか?」
 黄色い花の群れに触発された遥香は、身を乗り出して同乗者にたずねた。エアコンばかりだと体を冷やし過ぎるので、自然の風を浴びたくなったのだ。
「そうだな、まあいいだろう」
 助手席の円藤が前を向いたままで言った。七人乗りの車内は広々としているが、彼がいるだけで体感温度はぐんと上がる。
 遠慮がちに遥香が窓を開けると、たちまち新鮮な空気が車内に押し寄せてきて、そこに森林の匂いと蝉時雨(せみしぐれ)が紛れ込んでくる。
「ずっと車に乗ったままだと息が詰まるだろう?」
 遥香のとなりに座っていた櫻井が、年相応の落ち着いた声で訊いてきた。
 遥香が何とも答えないでいると、櫻井がいやらしい手つきで膝を撫でてきて、ごくりと生唾を飲み込む気配があった。遥香の服装はノースリーブのワンピースなので、それなりに肌の露出も多く、かなり大人っぽい仕上がりになっている。
「やめてください」
 遥香が嫌がる素振りを見せると、調子に乗った櫻井の愛撫はどんどん悪質になる。片手が胸に伸びてきて、もう片方の手が両膝をこじ開け、露わになったショーツの表面を指でなぞり上げてくる。
 薄い生地で隠した敏感な部分をしつこく触られると、とても恥ずかしくて頭がくらくらする。
「ん、んん……」
 負けたくないという意思を遥香は唇に込める。すると外側ばかりを触っていた指がショーツの隙間をかき分け、湿った陰唇を慰めるようにまさぐり始めた。
「はん……」
 遥香は片目をつむり、短い吐息を漏らした。車の揺れに身を預けたまま、ぬちゃ……ぬちゃ……と微かに聞こえる音に耳を赤くする。快感の扉が開く音だ。
「櫻井先生、やめてください、お願いします……」
「ほんとうにやめていいんだね?」
「今はそういう気分じゃないんです……」
「だったら、そういう気分になるまで触ってあげるよ」
 と、櫻井の中指が遥香の中に深々と挿入される。さらに関節を折り曲げ、膣内にある敏感なスポットを探り当ててぐいぐい圧迫してくる。
 公共の場でないとはいえ、この痴漢プレーは遥香には効果的だった。少しでも油断すれば、あっという間に達してしまいそうだ。
 そういえば目的地はどこなのだろう。何も知らされていない遥香は、悩ましい櫻井の指に悶絶しながらも、誘拐された女の子のように怯えた目を泳がせた。
 知らない土地の、怪しい建物の怪しい部屋で、私はきっと犯される。そして用が済んだらすべてを隠蔽(いんぺい)し、口止めとして淫らな画像を撮影されるに違いないのだ。
「どうして、私ばっかり、こんなこと、あっ、ああっ……」
 悔しいけれど、性的な欲求には勝てない遥香だった。


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