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濡レ羽色ノオ下ゲ髪
【ロリ 官能小説】

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狙われた純潔-2


 目の前の男性教師が何を企んでいるのか、その一挙手一投足(いっきょしゅいっとうそく)が気になって仕方がない。
 すると櫻井は適当なビーカーを二つ見繕い、隠し持っていたペットボトルの中身をそこへ注ぐと、片方を遥香に差し出した。
「清涼飲料水だよ。スポーツドリンクとも言うけどね」
 櫻井が距離を縮めてくるので、どうか近寄らないでと遥香は思ったが、あからさまに態度で示すわけにはいかず、それとなく断ってみた。
「僕のことを疑っているのかね?」
「いいえ、そうじゃないんですけど」
「別に変なものなんて入れてないんだが」
 そう言って櫻井はワイングラスのようにビーカーを掲げ、中の液体を美味そうに飲み干した。
「ほうら、何ともない。僕も飲んだんだから、次は麻生さんが飲む番だよ」
「あ、はい……」
 これは一体何の儀式なのだろう、と遥香は震える手でビーカーを受け取り、実験台に乗せられている気分で彼の指示に従う。
「いただきます……」
 ビーカーに鼻を近付け、匂いを嗅いだ。微かに柑橘系の匂いがする。
 それから意を決してスポーツドリンクを口に含むと、ごくん……ごくん……と喉を鳴らしながら一気に飲んだ。味にも異変は感じられなかったので、遥香はとりあえず胸を撫で下ろした。
 狭苦しい室内にはすでに二脚のパイプ椅子が用意されており、後はスチール製の机が一つと、実験に使う備品などが棚を占領するように並んでいる。
 さらに視線を移すと、瓶詰めにされた爬虫類の標本が目に入った。容器を満たしているのはホルマリンだろうか、色素の抜けたカエルやらフナがこちらを見ているような気がして、遥香はそれらの標本から目を逸らした。
「顔色が悪いようだが、大丈夫かい?」
 櫻井に声をかけられたところで遥香は少し正気を取り戻し、「大丈夫です」と答えた。
 最近買い替えたブラジャーのサイズが体型に合っていないのか、胸を締め付けられるような感覚をおぼえた。
 それでもどうにかパイプ椅子に腰掛けて櫻井と向き合うものの、薬品の臭いが気になって普通に息を吸うこともままならない。
「櫻井先生、あの、私……」
 遥香は体調不良を訴えようと懸命に声を出した。
 ところが思った半分ほども喉が開かず、これはおかしいと思った。飲み物に薬か何かが混入していたのではないか、と遥香はいよいよ櫻井のことを疑い始める。


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