媚薬-1
「・・・理事長、白木です・・・失礼します・・・」
部屋に入ってくる白木芽衣子を見るなり、西田はゴクッと生唾を飲み込んだ。
170センチを超える長身にハーフを思わせる美貌、豊満なバスト。
ワインレッドのブレザーに清冽な色合いの白シャツ、タータンチェックのミニスカート、そこから見事な脚線美をした長い脚が伸び、黒いロングブーツに包まれている。
いつもは女王様然とした気の強そうな切れ長の瞳が、今日は心なしか憂いを帯びて見える。
その表情がなんともセクシーで、西田の変態性欲をより一層そそりたてるのだった。
「・・・おお白木クン、こっちに来てまあ一杯飲み。今日は暑いから喉渇いたやろ。」
「・・・はい・・・」
席に着くなり飢えたように媚薬入りジュースを飲み干してゆく芽衣子。
「・・・どや、美味いか?・・・」
「・・・はい・・・冷たくて・・・美味しいです・・・」
空になったグラスをテーブルの上に置き、芽衣子は西田の視線を正面から受け止めた。
途端に胸がドキドキと高鳴りはじめ顔が火照り、全身の毛穴から汗が噴き出してくる。
顔を真っ赤に紅潮させて思わず目を伏せる芽衣子。
(・・・かわゆいのう・・・)
西田はその表情を見るだけでもう勃起しはじめていた。
「・・・今日来てくれたちゅうことは、承知してくれるいうことやな?・・・」
「・・・・・・」
「・・・やっぱり、わしのことが嫌いか?・・・」
「・・・いいえ、理事長・・・私はそんな・・・あッ!・・・」
芽衣子の隣に腰を下ろし、肩を抱き寄せて耳元で熱っぽく囁く西田。
「・・・なあ、好きなんや・・・もう好きで好きで狂いそうなんや・・・」
「・・・り、理事長・・・ちょっと・・・はあンッ・・・!」
敏感な耳から全身にしびれるような性感が走り抜け、芽衣子は逃れようともがいた。
「・・・栗原クンとあんたのためなんやでえ。」
会長の名を聞いた途端、芽衣子のからだから次第に力が抜けてゆく。
「・・・本当に・・・本当に約束していただけるんですね・・・」
「・・・ああ、約束する・・・せやから芽衣子クン、こっち向いて・・・」
芽衣子の肩を抱き寄せ、優しく唇を重ねてゆく。
チュッチュッと軽いキスから耳元で囁かれ、また優しいキスをくりかえされるうちに、芽衣子の瞳が濡れ、パンティの奥が火がついたように熱くなってゆく。
「・・・ああ、芽衣子クン・・・」
「・・・ううンッ・・・」
芽衣子の唇を吸い、優しくねっとりと舌を絡ませてゆく。
女子高生特有の甘い息の香りと唾液の味に酔いしれながら西田の脳髄も痺れ始めていた。