ムラつく夜-3
臣吾の唇が再びみなみの唇をふさぎにかかった。
と、同時に掛け布団を剥ぎ取り、着ているパジャマを脱がせにかかる。
「ねぇ、電気は消して」
明るいところでSEXすることを好まないみなみ。
これまでの夫婦生活でも、そのほとんどが薄暗い中で行われてきた。しかし臣吾は、今日という日がターニングポイントになるだろう、いやそうしたいと強く思うところがあった。
みなみの願いは、耳に入るも、電気を消そうとは思わなかった。
「お願い。明るいと恥ずかしいよぉ」
それでも聞く耳を持たず、ボタンを一つ一つはずしていく。
みなみの必至の懇願も受け入れてはもらえず、そうこうしているうちに、ブラまで外され、その小振りなが胸が露わになった。
色白な肌が、興奮のせいかうっすらとピンク色に染まっている。
臣吾は、ゆっくりとみなみの乳首を口に含んだ。
「はぁぁぁっ」
ぞくぞくとするぐらい気持ちが良かった。我慢が出来ずに、声が出てしまった。
明るい場所で、全てを見られていることが、恥ずかしいと思っていた。けれど、この瞬間は、明るいことが興奮を助長させていることに気付いた。
そして、早くも乳首が固く膨張したのがわかった。
みなみの乳首が、いつもよりも固く膨れ上がっているように感じるのは気のせいだろうか。臣吾は、みなみの乳首を口に含みながら考えた。
最近は、乳首を舐めるのも、流れの中でしているだけになっていた。義務とまでは言わないが、何だかおざなりになっていたことも事実だった。
それに比べて今日はどうだろう。しっかりと味わうように舐めている自分に気付く。みなみのそれは、いつも以上に固く、何となく甘みも感じる。
甘みを感じれば、もっともっとみなみ自身を味わいたい。味覚としても認識したいと思ってくる。
だから、じっくりと舐めまわすし、時にはチュウチュウと吸い上げたりもする。そのたびに、みなみは背をのけ反るように反応してくれる。
その反応を見せつけられると、今度はもっと感じさせてみようと、張り切るようになる。これの相乗効果こそが、夫婦間でのSEXにおけるコミュニケーションなのだということに今気付いた。
今までのSEXは、お互いが気持ち良くなっていると勝手に思っていただけで、実は、自己満足×2だったのだと思い知らされた。
みなみも同じことを感じていた。
互いに気持ち良くなっていたことに間違いはなかったが、それが共有できていたかというとそうではなかったと思う。
この瞬間『同じ快楽』を共有しているのだと、今初めて思った。
夫に抱かれてはいたが、それはある意味イベント的なものであって、二人で共有する愛の営みには程遠いものだったのだと痛感した。
そして互いに、「これまで以上のココロとカラダの快楽」を求めたいと思っていた。
そのためには、今まで恥ずかしくて出来なかった行為を、自ら進んで勇気を振り絞り営んでいかなければならないとみなみは思った。
臣吾は、十分にみなみの乳首を味わった。
次は下半身だ。
下着を着けたままのみなみ。もじもじと太腿を擦り合わせている。丹念に乳首を弄ばれ、下半身がどのような状態になっているかは、自分自身が一番よくわかっている。
ここで、「あそこも触って」とおねだりすることが、男の興奮を誘うのだろうと思う。特に臣吾に対しては、今までそんなことを言ったこともなかったから余計に恥ずかしい。自分から積極的に行こうと思ったはずなのに、実際にはなかなか行動に移れない自分がもどかしかった。
臣吾は正座した状態で、みなみの股を割るように両膝を捻じ込んだ。
普段のみなみなら、両足に力を込め、侵入を拒むはずだが、今日はすんなりと両足を開いた。積極的に新たな性域に入り込もうという決意の表れだった。
その反応に、一番驚いたのは臣吾だった。
SEXに対して決して積極的ではなかったみなみにとって、股をすんなり広げる行為は、とてつもなくハードルが高いアクションのはずだった。
それが、力を込めることもせず、いともあっさりと開脚することは、信じがたい行為だった。
みなみは、軽く歯を食い縛り、両手は顔を覆ていた。
顔から火が出るぐらいでは収まらない恥ずかしさで一杯だった。
臣吾の目に映っている光景が、あからさまに理解できる。大きく開いたその中心部は、今までに無いくらい濡れている。当然、下着には大きなシミとなって、その淫汁の存在を見せ付けているのだ。
大きく開いたその先には、パンティーに包まれたみなみの秘園がある。
可愛い顔に似合わず、みなみのそこは意外とグロテスクである。
女性器自体、見た目がキレイであるとは決して言えない代物かもしれないが、ヒダも広がっておらず、ピンク色の花弁を持ち合わせている女性もいる。
みなみの場合、顔とは反比例していて、誰が見てもキレイな口には入りそうにない。大きさで言えば、小振りと言えるが、ヒダヒダ(小陰唇)がビラつき気味なのである。
初めて見た時からその兆候がり、女性経験の少なかった臣吾自体も、少し驚いたものだった。
そこから歳を重ね、特に妊娠、出産を経てその肥大具合が増したようにも思えた。さらに色素沈着も進行したように思える。
但し、明るいところで見ているわけではないので、はっきりしたことはわからない。
しかし今、明るいLEDライトの下、白日の下にみなみの卑猥な部分が晒されようとしている。
薄いピンクの生地の向こうにどんな形の秘園があるかが、はっきりとわかるくらいに濡れ、ヒダヒダが生地に張り付き、その輪郭をくっきりと浮かび上がらせている。
臣吾は、そこに導かれるように、顔を近づけた。
普段はいきなりクンニするようなことはないのだが、なぜかその瞬間は、無意識のうちにそのような行動をしてしまった。