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祭りの日の儀式
【若奥さん 官能小説】

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ムラつく夜-2

「そう・・・・・・。うん・・・・・・その気持ちわからないでもないよ。恥ずかしい気持ちがほとんどだけど、どこかでいやらしい気持ちがあるのかもしれない」
 臣吾は驚いた。受け取り方次第だが、みなみの心の中に、野外SEXに対して全否定ではないという気持ちがあるとも読み取れるからだ。
 それは、あくまでも種の岩であればという前提がつくだろうが、それでもあのみなみがここまでの発言をするとは考えたことなど無かった。
「そうなんだ。俺も、恥ずかしいのがほとんどなんだけど、何かむず痒いというか・・・・・・」
「・・・・・・うん。わかる。わたしもそう思う」
 みなみは、ベッドの中でもじもじとしているようだった。

 少しの間沈黙の時間が流れた。
 結婚して5年以上、付き合って10年近くになるが、夫婦でこのような話をしたことなど無かった。
 臣吾としては、この手の話に興味がないわかではなかったが、みなみは恐らく嫌いだろうと決めつけていた部分もあった。
 子作りのことが絡んでいるからということもあるだろうし、さっきまで地元女性陣の下ネタ祭りに巻き込まれていたことも影響しているのだろう。性に対していつもとは違う食いつき方をしている。

「種の岩伝説は、俺たちが小さい頃からもう何回も聞いてきていることなんだ。それこそ、この辺の人間の常識と言ってもいいぐらい。男も女も関係なく知っているはず」
 昔から当たり前のように語り継がれてきた伝承。
 異性に対して多感な時期も、そのような段階があるからこそ、歪んだ性意識に偏重することは少ない。
「俺は都会に出て、向こうで子供が出来たから、種の岩のことは忘れていたけど。もし、こっちに残っていたら、種の岩を強く意識したかもしれないなぁ」
「もし、もう少し様子を見て、それでも授からなかったとしてよ。その時に、私がどうしても2人目が欲しくて、種の岩にすがりたいって言ったらどうする?」
 意を決してみなみが聞いた。
「それは・・・・・・」
 臣吾は返答に迷った。
 ゴクリ。みなみが、生唾を飲み込む音が聞こえた。
「みなみがいいって言うんだったら、俺はかまわないよ。元々、種の岩のことは刷り込まれていたし、こっちにずっといたら、もう既にそうしていたかもしてない」

 また沈黙の時間が流れた。
「もし・・・もしもだよ」
 自分の言ったことがどういうことなのかを、あらためて理解したみなみが言った。
「うん。わかってるよ」
 臣吾の言葉を聞いたみなみは、恥ずかしいことを言ってしまったことに気付き、掛け布団を頭まで被り、臣吾に背中を向けた。
 その姿が、何とも可愛らしく、臣吾の欲望に火を付けた。

「みなみ・・・・・・」
 臣吾は、みなみを背中から抱きしめた。
「はぁぅ」
 抱きしめられたみなみは、艶っぽい溜息をついた。
 みなみは、心の中で、夫に抱かれることを期待していた。
 先ほどまでの下ネタ話に、大いに影響されていた。特に、奈々子の口から発せられた卑猥な言葉の数々を、みなみはすべて想像してしまっていた。
 奈々子との会話中、脳裏に、男女の猥褻な営みがしっかりと浮かび上がっていた。
 みなみも女だ。SEXには奥手だが、それはあくまでも表面上であって、深層心理には間違いなく『女』である部分が存在している。
 みなみ自身もそれに気付いてはいた。特に、この街に越してきて、あっけらかんと性を開放している女性たちに囲まれているせいで、いつしか自分にもスケベな部分があることを自覚していた。
 それでも、これまで比較的楚々と生活してきていたことを考えると、急にスケベな自分を見せることなどできるわけがなかった。特に夫には。
 だが、今日はそれを垣間見せるチャンスだと思っていた。いや、もう女の部分が我慢の限界になっていたから、見せざるを得なかった。
 この街の女性たちといると、性に対して後ろめたさがあった自分自身が、堂々と出来ない自分自身が歯痒くなってきてもいた。
 わたしも、あそこまでは無理だとしても、今日子さんぐらい(自ら下ネタを話すことはないが、輪の中に入り、頷いたり、相槌を入れたり)にはなりたいと最近は思うようになっていた。

 お風呂に入った時、自分の下着に付いたいやらしい汁の多量さに驚いた。頭ではわかったいた自分のスケベさが、そのシミを見てあらためて自覚できてしまった。
 もうこの疼きは止めようがなかった。トドメに、奈々子からの『スケベな女性であれ』との助言もあって、意を決して夫にいやらしい姿を見せてみたいと考えていたのだった。

 後ろから抱きしめられたみなみは、クルリと体制を変え、自ら夫の唇に吸い付いた。奈々子の助言通り、積極的に性を楽しもうという姿勢の表れだった。
 しかし、そんなことなど知る由もない臣吾は、ただただ驚くばかりだった。こんなに積極的なみなみは、見たことがなかった。
 種の岩伝説の話をしていたから、恐らくは美也子の話しでも聞いたのだろう。その話にほだされてのことだとは、容易に感じ取ることが出来た。
 臣吾も、それほど性欲が強いわけでも、フェティッシュなこともなかったのだが、それでももう少し刺激的な性生活が送れるようだといいなとは考えたことが何度かあった。今日はまたとないそのチャンスなんだと強く感じ、積極的なみなみにしっかりと応えなければならないと思った。

 臣吾は、みなみの唇から首筋、胸元へとゆっくりと丁寧に舌を這わせた。
 いつもならば、軽くチュッとする程度なのだが、今日は舌先で、ねっとりと舐め上げた。
 みなみもその行為に、いつものお約束的なスキンシップとは全然違う『舐められている』ことを感じていた。
 普段ならば、折角風呂に入ったのに、などと思っただろうことも、今日は、唾液まみれになるまで舐めて欲しいと思うほどになっている。


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