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真っ赤なリース
【スポーツ 官能小説】

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第3章 刑事魂-1

警察が張り込みを終えてから4日目、犯人はいよいよ11人目の標的としてプロミスムーンと言うキャバクラの超人気キャストである美弥妃と言う女性を、この千城県での最後のキャバ嬢狩りとして選んだ。金は持っている、しかも極嬢だ。強盗、強姦、どちらもラストを飾るのに申し分ない。そして4人目あたりから人間が自分の手によって命を失う瞬間に、これまで味わったコトのない興奮を得るようになった。それが極嬢であれば極嬢なだけ強い刺激となり性的な興奮にも似た悦びを感じてしまうのだ。これまで自分が手をかけた女の命なき写真を見て海綿体に血を染み込ませていた。

(あと少しでこの極嬢が俺だけの物になるんだ…へへへ…)
犯人は大胆にもプロミスムーンに来て予め美弥妃を指名し美酒を飲んでいたのであった。人気キャストの為、初めは指名を断られたが、金を積んでようやく10分だけつけて貰うことが出来た。近くで見ると胸がドキドキする程のいい女だ。他愛の会話をしただけで美弥妃は違う指名客の元へ去って行ったが、その後ろ姿を見ながら、あと数時間後には自分に拉致され強姦され、そして命を奪われる女なんだと思うと、自分が美弥妃の永遠の指名権を得たような優越感に浸るのであった。犯人はそれから2時間、入れ替わりでついたキャストと酒を飲みプロミスムーンを後にした。

犯行に及ぶ人間と言うのは、犯行を犯す度に行動が大胆になって行くものなのかも知れない。それさ二度三度と犯行を繰り返し捕まらないうちに、頭の中で自分は捕まらないのではないかと言う過信めいたものが生まれる。世間が自分の犯行に騒ぎ始めるとそれが愉快に感じ、もっと派手なことをしでかしてもっと世間を騒がそう、そう思って犯行に及ぶ物も少なくないだろう。この犯人も犯行前にターゲットと接触し刺激を求めていたのであった。数時間後、今自分が酒を注ぎ胸元を見せつけて喜ばせている目の前の相手に殺される事など全く思っていないであろう美弥妃を見て勃起する程の興奮を感じていたのであった。

まだ23時だ。美弥妃で猟奇的興奮を得た犯人。その興奮が収まらない。ソープランドは0時までやっている。ギリギリだ。だが今入れば何とか60分コースで入れる。犯人は店など選ばずに目の前にあったソープランドの中へ消えて行ったのであった。

犯人がソープランドから出て来たのは0時10分。美弥妃の上りは4時だ。まだまだ時間がある。取り敢えず警察がいないかどうかの再確認と容姿だけのカリントウ女を観察する為に、暫く桜町を徘徊するのであった。


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