家政婦との小旅行-21
鏡に囲まれた脱衣室に戻った僕は、姿見に映る自分の体を確かめて侑香が上がってくるのを待っていた。
「ちょっと、置いてかないでよ」
鏡越しに映る侑香は、豪華な身体で高級ヒールの踵を手にしてふてくされた表情で僕を見返していた。
「バスタオル取ってくるからそこで待っててね」
流石はプロの行動だった。大きな鏡台の扉を開けてバスタオルの束を手に載せる侑香の仕草に微笑んでいた。
「はい、お待たせ。ねぇ、そういえばやってないけどいいの?」
「やるよ。まずは身体を拭いてくれ」
大理石張りの床にバスタオルを積み上げた侑香は、足の指から水滴を拭い始めていた。高級ヒールを綺麗に揃え置いた真横には、新品のバスタオルの束が綺麗に重なっていた。豪華なペンションに相応しい清潔感に溢れる光景だった。
「はい、次は背中」
言われるままに背中を向けた僕は、何枚ものバスタオルを使って綺麗に水滴を拭う侑香の仕草を側面の鏡で見つめてあげていた。
「はい終わり、椅子に座って待っててね」
綺麗に拭われた体を確かめた僕は、鏡台に置かれた本革チェアに座って豪華な身体を拭う侑香の可愛らしい仕草を見守っていた。
巨大な鏡に囲まれる脱衣室は、白地にグレーの流れ模様が入った大理石が敷き詰められた豪華な密室だった。埃一つ無い綺麗な密室で裸体を拭く侑香の仕草は、この部屋に相応しい美しさで輝いていた。
「ねぇ、ドライヤーする?」
身体を拭き終えた侑香は、子供っぽい仕草で椅子に座る僕に声を掛けていた。
「いや、自分でするよ。侑香、何かに着替えてきなさい」
「え、でも、やるんでしょ?」
「そうだけど、まずは何か着なさい」
「さっきのTシャツ以外だと、何があるんだろ。ちょっと見てくるね」
侑香は若い足取りで脱衣室の奥にある衣装部屋に姿を消していた。
「ねぇ、何が好きなの?」
衣装部屋から侑香の若い声が聞こえていた。
「洋服、たくさんあるよー」
可愛らしい声に微笑む僕は、これから始まる侑香とのSEXに極限の興奮を求めてフェティズムを伝える服装を指定して反応を確かめていた。