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《夏休みは始まった》
【鬼畜 官能小説】

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〈屠られる幼畜〉-20

『なんで最後に暴れるかなあ?黙って姦られてりゃあ良かったのによぉ』

『そりゃあアイツがバカだからよ。まあ、あんなアホ面のヒョロガリなんかどうでもイイけど』

『しっかし悲鳴が煩えガキだな。この旅館がオンボロってのもあるがなあ』


男が思うほど、女性にとって《強姦》は軽くない……里奈がなぜ〈暴れてしまった〉のかは麻衣には痛いほど理解出来たし、だからこそ男共の台詞が許せない……。


(よ…よくも…そんなコトが……ッ)


まだ里奈は不条理な暴力に曝されている。
壁の向こうで泣き叫んでいる。
見えないからこそ心は痛み、その苦しみはまだまだ終わりは見えない……。


(……な、奈々未…ッ…真夏…ッ…お願い…に、逃げて………)


二人はどうしているだろう……?

さっき音声だけで知った二人の《未来》は、このままで居たら淫獣達の玩具にされ、死を選ぶ方がマシと思える生き地獄の只中に放り込まれてしまうだろう。

この部屋に置かれたモニターさえ見れたら二人の今は分かる……だが、言ってみればそれだけしかない……無力感は今や鉛のように重く伸しかかり、麻衣をどこまでも責め続ける……。


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