バイブ-3
凄い痙攣だ。薬物中毒になったかのように希は体をビクビクと震わせていた。
「ダメェ…あっ!あっ!あっ!もうダメッ…、し、死んじゃう…!」
「女の体は苦痛や快感に強いんでしょ?耐えられるよ。」
「む、無理よ…。お願い優くん…もう…許して…」
「ダメ♪」
イッた後もバイブを地獄からは逃げられなかった。快感が頂のまま継続しているような激しい快感に、もはや苦痛さえ感じる希。体の痙攣が止まらない。
「か、身体が…おかしく…らっちゃう…。うう…」
呂律も回らなくなって来る。失神してしまった方がどれだけ楽なことだろう…そう感じた。
「連続アクメに挑戦してよ?」
「アクメ…って…な ぁに…?」
聞いた事のない言葉だった。何となく察しはつくが…。
「要するにイク事だよ。何回もイキ続けてって事。」
「む…り…よ…。い、一回イッただけでも…いっぱいいっ…ぱい…なんだから…ハァハァ…ああん!」
もう締めろと言われても力が入らない下半身。オシッコをたれながしているのかいないのかさえも分からなくなっていた。
「大丈夫だよ。AV女優とか最後まで耐えてるし。」
「ぷ、プロと…比べないで…ハァハァ…」
「俺からすれば姉ちゃん、プロ顔負けだけどね?」
全く止める気がない優太。許してくれる様子はない。それどころかますますいやらしい顔になってきた。すると何か悪巧みを思いついたかのような顔をした。
「ヤラせてくれるなら…許してもいいよ?」
「えっ…?」
希は戸惑った。最近自分とヤリたがっている優太にはうすうす気づいていた。しかし、今でも姉弟の関係からすれば常識的には逸脱している自覚は十分ある。そんな中で一線を引くとすればやはりセックスだ。セックスしてしまったら、その先に待っているのは決してお互いにとって良くない未来だと思っている。最後の砦として、その一線は超えてはならないものだと思っている。
「どうする?やる??」
迫る優太に希は顔を歪ませながら答える。
「それは…ダメ…。」
優太は少しがっかりした様子を見せたが、すぐにニヤケつらに戻る。
「じゃあ連続アクメしてもらうしかないね。姉ちゃん、10回じゃ終わらないよ…?」
「ハァハァ…ああん!」
希は言葉にはしなかったが、覚悟を決めたのであった。