投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

恋のMEMORY
【少年/少女 恋愛小説】

恋のMEMORYの最初へ 恋のMEMORY 432 恋のMEMORY 434 恋のMEMORYの最後へ

高三の春-4

「あっはっはぁー、それにしても若葉ちゃんホント慌ててたよね。」

この日は午前で授業が終わり、一安心した所でお祝い…って程でもないけど近くの喫茶店で彼とゆっくり過ごす事にして。

「んもうー、そんな事言ってぇー本当は私より先に見つけたんでしょ?だからあーんな余裕しゃくしゃくな顔してたんでしょ!」
「そうかもねぇーふふ♪」

可愛い顔でとぼけだす。

そんな時私のケータイが鳴りだし、画面を見ると。

「あーそっか今日だっけ。」
「ん?どうしたの。」

ケータイに目が釘付けな私を目にし珈琲のカップを置き、尋ねる。

「あ、うん!この前巴ちゃんがバイトするって話したよね?」
「うん、あっ今日なの!初出勤日!?」
「そうなの、運送業だってさ、色んな商品仕分けして梱包したり。」
「でもそれって重たい物とかも運ぶんでしょ?大丈夫かなぁー。」
「大丈夫だよ、あの性格なら。」
「性格かいっ!」

「これから行って参る!」と言った報告メールが来たのだ。

「でもなんでまた働きに?」
「進学費だって。」
「え…。」
「高校卒業して大学に入学するつもりなんだって。」
「でも、だからって。」
「より良い大学に入りたいんだって、将来スポーツインストラクターになりたくてね。」
「へぇー、その事一条君は知ってるの?」
「そこまではぁー。」

とにかく頑張って欲しいな。

私たちは再び仕切り直し乾杯をする。



恋のMEMORYの最初へ 恋のMEMORY 432 恋のMEMORY 434 恋のMEMORYの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前