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温泉合宿 〜 ボールは投げられた
【同性愛♀ 官能小説】

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深夜のすすり泣き-1

 「ハア、ハア…。」
 ん?
 「ハアァ…。」
 押し殺したような誰かの声で私は目が覚めた。まだ半分以上寝ぼけてはいるが。
 「んん…。」
 トイレから?
 そっと布団を捲り、声のする方へ忍んで行った。すると、トイレのドアがわずかに開いており、一筋の光が漏れていた。
 私はその隙間をそっと覗いた。
 「あぁっ…。」
 フウカちゃんだ!浴衣を捲り、便器に座っている。
 しかし、用を足しているのでないことは一目で分かった。
 パンティを下ろし切り、限界まで太腿を開いて剥き出しにした部分に手を這い回らせているのだから。
 何をしているのかは明白だ。
 「んん…、あはあぁ、…ちゃん。」
 誰かの名を呼んでいるように聞こえた。
 「ああ、セリナ…ちゃん…。」
 …そうか。
 「そんなことしたら…全部見えちゃうよ。ううん、もう見えてる。湯舟の縁に四つん這いになって窓の下を覗いてたりなんかしたら、お尻の間から全部出ちゃってるじゃない。」
 …やっぱりそうなんだ。
 「ほら、滑っちゃった。お尻、さらに突き出されちゃったよ。さっきよりよく見えるよ。パックリ開いて…。ううっ…。」
 本当は分かっていた。フウカちゃんが私に対して深い親愛の情を抱いているのみならず、私の体にどういう感情を持っているのかも。
 「ああ、セリナちゃん…。」
 強い友情の絆と激しい欲情のカオス。
 「セリナちゃん…。私、どうしたらいいの?」
 彼女の指は戸惑い、躊躇いながらも止まることはなかった。
 「あ、あ、あ、ううぅっ。」
 抑えきれない声が漏れ、フウカちゃんは目を閉じて顔を上に反らした。サラサラの長い黒髪が揺れた。
 私は、彼女のすすり泣きを背に布団に戻った。


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