つがい-7
激しくなる律動に
もうこれ以上考えるなと心が頭に指令を出す。
今、この時を感じればいい。
身体中舐められて
身体中なでられて
身体中愛される。
これから先、こんなに愛してくれる人が現れるのか?
そう思ったら、一粒だけ涙がこぼれおちた。
悟の手も矛盾に満ちていた。
これが最後だと。
他の人と幸せになれと私を優しく突き放す一方で
お前をこれ以上愛せる男はいないと、その瞳が訴える。
俺を忘れろと
俺を忘れるなと
その指先がつぶやいた。
悟は私をぎゅっと抱きしめながら
自分自身を制御できない怪物のように
私に打ち付ける。
私の奥に。奥に来て。
声にならない声は、きっと心で悟に伝わって
ゆっくりと悟は私の1番深いところで果てた。
私もその身体ごと悟に差し出して一緒に震える。
悟。愛してるよ。
ねぇ。悟・・・
悟の一千年の人生で私ほど悟を愛した女もいなかったでしょう?
愛してる。私の全てをかけて。
その気持ちがどれほど悟に伝わったのか、
私は調べるすべは、ない―――