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永遠の番い
【ファンタジー 官能小説】

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つがい-6


1つ1つ、丁寧に思い出に残すように掌でなでられて
胸をなでながらじっと見つめる。

散々眺めて、ゆっくりと唇を近付けて
乳首を口に含んだ。

「さと・・・る」

口の中で転がしたそれは、かたくなって悟の歯に噛まれた。

「いたっ」

思いのほか強く噛まれたそこは
赤く充血して歯型がつく。

悟の思い出を残すように、歯型がついた。

消えないで。

無理な願いに、何度も何度も乳首を差し出した。

「噛んで」

私の思いに応えるように、何度も強い甘噛みをする。

痛くなったその感覚さえ、もう最後なのだと涙腺を刺激した。

声を我慢するように、唇を強く噛めば
それに気がついた悟が、そっと親指を滑らせた。

「噛むな。傷つく」
「だったらキスで止めてよ」

ああ。好きだな。

消しても消えないその気持ちに嘘はつけない。

やがて悟自身が私の中に入ってきてゆっくりと動き出した。

「んあぁ・・・ぁ・・ぁぁ」

最後のセックスだとお互いに自覚しているそれは
奥の奥まで突いて来て
この身体は俺のものだと主張した。

「さと・・・る」

さようならと言う代わりに
愛しているという代わりに
名前を何度も連呼する。


「さとるっ」



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