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狐の婿入り
【獣姦 官能小説】

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狐の婿入り-2

2.
 街に入ると姉狐は、弟たちを見守りながら離れて後を付いて歩いた。その後を、狼男がストーカーよろしく尾行した。

「お菓子ちょうだい」
街の人は、可愛い浴衣姿の子供の声を聞くと、惜しげもなく用意したお菓子を呉れた。
「お姉ちゃん、こんなに貰っちゃたよ」とレジ袋のお菓子を見せるのだった。
「よかったわねえ、早く帰ってお母さんに見せましょう」
疲れると、うっかり狐の姿に戻ってしまうことがある。心配した姉さん狐は、弟たちを急がせて、家路についた。

 木橋を渡ると、坂道を登るにつれて木々の茂みが濃くなった。家まであと一息と言うところで、狼男が娘の前に立ちはだかった。
「お前に話がある」
狼男は、狼の姿に変身をしていた。
「お前たち、お姉さんのことは心配しないで、早く家に帰りなさい」
狼の姿に驚く弟たちの背中を押して、家路を急がせた。
「弟たちに悪さをしたら、許しませんよ」
姉は狐の姿に戻って、身構えた。
「お前たちを傷つける積りはない。俺はお前が好きなのだ。お前さえ俺の言うことを聞いてくれれば・・・」
狼男が、姉狐に襲い掛かった。
身軽になった姉狐は、逃げようと思えば逃げられたが、そうすれば弟たちが危ない目にあう。
狼男の前、後ろと飛び跳ねて、必死に弟たちの逃げる時間を稼いだ。


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