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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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予感2-2

タクミは一瞬ぐらりと
目眩がした。

座りなおして
ソファーの上であぐらをかく。

背中を丸めて両手で顔を覆って
がっくりとうなだれて、
「はぁ〜〜〜」
と大きくため息をつく。

ちづるは
そんなタクミの心境を
いまいち理解していない。

思わず言う。

「 〜っ だい じょうぶ?」


「、 、 、、 、 」


       大丈夫な訳
          ねーだろ、、、



「 、 、、 困らせた? あたし」



「、 、 、、 、、 」


          危なかった
        
       後ちょっと
    それ言うの 遅かったら

      、 、、、、。





タクミは覆っていた顔をあげる。

背中は丸めたまま、
片手で頬杖をついて
眉間にシワをよせた目は、
遠くを見ている。



「、 、 、、はぁっ 
   なんか、、もーーー
      心臓に悪いわ  」


「 、ぇ? 」


ちづるを、
睨むようにじっと見つめる。

たじろくちづるに
タクミは言う。


「ほんっと、、、
 何考えてんのか 分かんない 」


「 、ぇ?  あたし、、? 」


「、、、〜っ はぁ、、、
  いや、だって 
 結婚はもうしないって
     言ってたじゃん。」


「、 、 っ  、、」


「どーいう変化なの? それ、、」


「、 、 、っ、 、
     、、、、、だって 」


「 んーー? 」


「、、、タクミ君の事、、、
  今 1番、好きで  」


「 、、うん。 」


「1番好きな人に
    結婚してって、、、
 
 言って もらえて
    
    、〜っ    」


「、 、 、、、、。」


「なのに、、私  
 、、なんか、、 怖くて 
  〜っ 、、自信なかったから
  自分を守る事しか、、、
   考えて なかった気がして 」


「、 、 、、、。 」



「 でも、、、〜っ 
   よく 考えたら、、

 バツイチが 
   バツニに、、なっても 
 
  別に その、、、
   そんなに、、 うん。
  〜っ  、、、あれかなって」



「 、! 、 、 、、、。」


          バツニ ? 


「 そんな風にも 思って きて、 
   、、、 ? 

     タクミ君?   」



「 っ、はーーー、、、、 」




   なんか
        
     情けないかも 俺 


   結婚 断られて
       落ち込んでんの

 出さないように
     してたつもりが 、、




「 タクミ君? 」


「 、 、 、、、  、 」


  同情もあるよなぁ 

         これは


  ぁーーー なんか

    もっと ちゃんと

  プロポーズを
     やり直したい気分



「 っ、はーーーー、、、。」



   そういや 

  前に ちづちゃん言ったっけ


 『 、、〜っ 今は、、、
   うん  やっぱり、、
     、、出直し マス 』




   っつーか 、、、、


「出直したいのは、、、
   俺なんですけどーー、、、」



   身体の関係とか
     
  エロい事が 先だったから

  ちづちゃんは
     俺との結婚なんて
  
  考えられないのかと思ってた

   それに加えて年齢も、、、




「 ? でなおす?  

   〜っ  ?    」 



「、 、 、 、、、 。」



   俺が 

 ちづちゃんの言うように
    本当にいい男だったら

  きっと 
    ちづちゃんに 今


  『 無理させてごめん 』 


  って。



 『 結婚の事は
    ゆっくり考えよう 』


    とか 、 、、 

     言うのかも 


  
  、 、 、、まぁ、 俺は



「ちづちゃん、、」


「 ぇ? 」


「、、、、。
 近いうち
   婚姻届 貰ってくるね。」



   俺は 言わないけど



「、 ! っ  ぇ ? 
   〜っ  でも、、、 」



「 俺、、、いや、普通に
     嬉しいし、、。 」



      あ 、。

   
   この顔

     
      焦ってんな 


   自分から言っといて
        迷ってんのか? 

 プレッシャー
     あたえとかなきゃ

   

   後には もう 
     引けないように





タクミはちづるの腕をつかんで
キスをした。

ソファーの上で
そのままちづるを押し倒す。


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