いつわり-2
……二人がリビングルームからベットルームに移動して、時計の長針がひとまわりを過ぎる。
もちろん恵利子が身に着けていたワンピースが、剥ぎ取られたり脱ぎ捨てられたりすることはなく。
クローゼット内のハンガーに掛けられ、下着も厳かに鎮座していた。
白いシーツに両腕をつかされ、背後から貫かれることに恵利子は悦びの声をあげていた。
「ああぁぁ! ああっ、いいよぅっ、いいっ!」
恵利子の嬌声が艶めかしさを増す。
女の悦びにうち震える双臀、その張りのある肌に汗が滲んでいる。
男は起こしていた上半身を恵利子の背中にあずけると、両手をまわし乳房を鷲掴みにすると激しく腰を振った。
パンパンッパン……っと、揺れ動く陰嚢が恥丘をたたく。
溢れ出る淫蜜が内腿へつたい、くぐもった音を響かせる。
『えっ、えりちゃん、さ、最高だ』
腰の動きを止め、背後から抱きしめる男が耳元で囁く。
「やめないで、もっと、もっと欲しい。奥まで突いてっぇ!」
恵利子の切ない喘ぎ声には、もう少女の面影は残っていない。
熟した蜜壺が震えると、陰茎の形通りに吸いつき咥え込む。
溢れ出る淫蜜の滑りがあっても、ぎゅいぎゅいっと陰茎を逃すまいと絞りこまれる。
「欲しかったっ、欲しかったのぉ」
恵利子は尻を突き出しながら、陰茎を蜜壺深くへ誘うと声を震わせる。
まだ高校生の恵利子は、試験前で逢えない期間続くと求めが深く濃くなる。
『どうだ、串刺しにされてるみたいだろ?』
「きっ、気持ちいいぃぃぃ!!」
白い背を撓らせ恵利子が叫んだ。
細い腰が前後に揺れ動くほどに、ぐちゅぐちゅと繋がり合う部分から淫音が響く。
しっかり突き刺さった陰茎で恵利子の体温を感じ取る。
「ああぁぁ! ああっ、イイっ! イクゥゥ、イクゥ、イっちゃうぅぅぅ」
『うぅぅっ、恵利子、恵利子ぉぅぅ!』
白く濁った想いが飛沫をあげ、避妊具を脹らませる。
一度目の淫慾を膣深くへ吐き出すも、男のギラつく眼はシーツへと崩れ落ちる恵利子から離れることはない。