愛しき人-3
川島の自宅では、香織がキッチンで洗い物をしている。
深妙な顔つきの川島が香織の後ろから声を掛けた。
「有難うな、助かるよ…」
「いえ…これくらいのこと…あと水廻りのお掃除しておきますわ…」
香織は手際良く洗いながら答えた。
「知ったんじゃろ?…全部…」
「ぇ……?」
思いがけない川島の言葉に、香織の手が止まり、顔を上げた。
そして香織は水を止め、川島のほうにゆっくり向き直った。
「じゃが悪気は無か…」
シッ…
香織は人差し指を川島の唇に当てて、言葉を遮った。
「大丈夫ですよ、そんな事…」
キュートな笑みを浮かべて香織が言った。
そして川島の肩に両手を掛け、爪先立ちで唇を重ねると、自ら舌を差し出して川島を求めた。
暫くして香織は唇を離すと、川島の前に膝立ちになり、スラックスとパンツを脱がせて丁寧にたたんだ。
香織はダラリと下を向いた肉棒を持ち上げ、陰嚢に舌を這わせながら潤んだ瞳で川島を見上げた。