愛しき人-16
コンコン…
「失礼しまぁす」
不意に誰かが入ってきた。
綾乃だ……
「あら、何か楽しそうなことしてますのね…」
綾乃は三人を見ても動じることなく言うと、川島の隣に座った。
香織は慌てて両手を引っ込めようとしたが許して貰えず、顔を背けた。
「会長、私もワイン頂いて良いかしら…」
綾乃は川島のワインを一口飲むと香織を見た。
「あ、綾乃さん、違うの…これは…」
この場を何とか取り繕うとする香織に、綾乃が言った。
「大丈夫よ。この人たちエロ親父だけど、口は堅いから信用出来るわ、私もね…」
「ぇ…でも…」
香織が川島を見ると、先程と同じように優しく微笑んで頷いた。
「ハハ…綾乃さん、エロ親父は余計ですよ。さ、奥さん、ぼちぼち比べて下さい」
田島が言うと、二人は香織の手を解放し、香織の目の前に肉棒を晒した。
「すごーい…」
綾乃が呟いた。