愛しき人-12
「そういやあ、旦那さんずっと海外出張なんだってねえ…奥さんも寂しかろうに…」
佐々木が香織の躰を舐めるように見ながら言った。
「い、いえ…お仕事頑張ってくれてますから…。平気ですわ」
香織が川島をチラッと見て答えた。
「でも夜は寂しいでしょ⁉…やっぱり独りで慰めたりしてるんでしょ⁉」
田島が香織の胸元を見ながら言った。
「そ、そんなこと…もうっ、田島さん、いやですわ」
香織は恥ずかしさで紅潮した顔を誤魔化すように、ワインに口を付けた。
「おや、否定しませんねえ…おもちゃなんかも使ったりするんですかぁ?」
田島が更に続けた。
「ケホッ…そんなことしませんわ…からかわないで下さい。佐々木さん、何とか仰って下さいよ」
ワインに噎せた香織の顔が益々赤くなり俯いた。
「奥さん、恥ずかしがらなくても良いんだよ。健康な女性なら当たり前の事なんだから…。田島さん、あんまり虐めちゃダメだよ」
佐々木の言葉に構わず田島が言う。
「因みに、奥さんはどんなチンポが好みなんですか?大きさとか、太さとか…」
「もぅ、田島さんったら…ハイハイ、皆さん飲みましょう」
香織は話を逸らすように、三人にワインを注いだ。
「いやぁ、佐々木さんも聞きたいですよねえ」
「そりゃあ、こんな美人の好み聞いてみたいが、皆んなの前じゃ言い辛いだろ…」
「あ、じゃあこうしましょう。私と佐々木のチンポ、奥さんに見てもらって、どっちが好みか言って貰いましょう」
「え?俺もか?…とんだ品評会だな…しょうがねぇな、田島さん言い出したら聞かないからねえ」
田島の提案に佐々木は白々しく言った。
「ち、ちょっと二人とも何言ってるんですか…ダメですよ、そんなこと…」
香織が慌てて制した。