ふたりだけの ふたつずつの朝昼夜-3
お姉さんはお湯の中で、私の脚のつけねを指でさぐり始めた。
「お姉さん、お姉さん…… くすぐったい……」
「気持ちいい? 気持ちいいでしょう…… あなたが天界に行けないように、けがれた身体にしてあげる。」
「あっ……、 お姉さん。 そんなところに、指を入れちゃダメ……」
「あらあら、あなたは 自分でここをいじって、いやらしい気持ちになったことがあるのね。悪い女の子だこと。」
「ご…… ごめんなさい。」
「いいのよ。もっと悪い子になりなさい。そして……」
お姉さんは私の胸にキスをし始めた。
「私も星の世界に連れて行くのよ。」
「は、 はい……」
私が返事をして目を開けると、天井にも大きな鏡が貼ってあった。そこにお湯の波を通して、裸の私の胸を舐めながら脚のつけねをいじるお姉さんの姿が見えた。
それは、いやらしい動画を見ているようだった。
そんな姿を見ながら、お姉さんの愛撫の快感がいっそう高まる私がいた。私はいつしか心が浮かび上がっていった。
(これがお姉さんが、私を死なせる手段だったんだ。……お姉さん、いっしょに『星の世界』に行こうね……)
ふと、気がついた。
私は柔らかな雲の上にいて、いい匂いのする雲に顔を押しあてていた。
(もう、『星の世界』に着いたのかな。お姉さんはどこに行ったのかな。)
身体を動かすと、私の間近にお姉さんの顔が見えた。
私は、お姉さんといっしょにホテルのベッドの上にいた。
そして私は、お姉さんの胸の 大きなふくらみの間に顔を挟んで眠っていた。
(あ…… まだフツーに私 生きてた……)
私はお姉さんの指先が軽く、股間に当たってるのを感じてた。
10月31日の朝になっていた。
私は、お姉さんの胸に手を乗せて、乳首のかたちをとらえながら思った。
(私を天使だなんて言ってたけど…… お姉さんは、女神さまだよ……)
テーマパークをあとにして、私とお姉さんが大都市の公園にやってきた
10月31日の夜。
ここへ来るまでに私とお姉さんは、ハロウィンらしい長いマントをまとった魔女の装いになって、地下鉄にも乗り、街を歩いた。
でも私たちの装いは、むしろ当たり前過ぎて目立たなかった。
公園にやって来ると、テーマパークのパレード以上に入り乱れた「コスプレのるつぼ」が繰り広げられていた。私とお姉さんは、人混みをかきわけて、アスファルトの小道沿いにある こけ蒸した低い石垣にシートをしいて腰かけた。
そこはやや高い場所にあって、広場を見おろすことが出来た。
お姉さんは小さながま口ポーチから、何かを出して手のひらに置いた。